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多頭飼いをするときに気をつけること…1頭目との出会い編

キャバリア(イメージ)
  • キャバリア(イメージ)
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1頭目との出会い

我が家に最初にわんこがやってきたのは4年前、その子は子犬で出会いました。
動物看護師を目指して勉強していた私はたまらなく動物が大好きでした。学生の頃からアルバイトをいくつもかけもちし、経済的に安定した頃、ようやく念願のわんこを迎え入れることができました。

私が迎え入れた愛犬はキャバリアキングチャールズスパニエル(以下キャバリア)と言う品種で、将来ほとんどの子が心疾患を患うと言われている犬種です。

高齢の小型犬に多い病気の1つに、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病があります。この疾病は心臓の僧帽弁の閉じが悪くなって血液が逆流してしまい、悪化すると肺に水がたまり呼吸困難に陥ります。俗に言う肺水腫という状態になり、亡くなってしまうのです。愛犬にとっては常に溺れているような状態になり、とても苦しいところがこの病気の辛い症状です。

一般的に7歳以降の高齢の小型犬に多いとされている僧帽弁閉鎖不全症ですが、キャバリアに関しては4歳以降50%近くの割合で罹患してしまうと報告されています。また、7歳以降の高齢に入るとキャバリアの罹患率は80%以上と言われており、ほとんどのキャバリアに発症してしまうと言われています。原因は遺伝的な問題で、今のところ確実な予防法は分かっていません。

キャバリアを選んだ理由

キャバリア(イメージ)キャバリア(イメージ)

その事実を知っていて、なぜわざわざ病気になるとわかっている犬種を選んだのか、と疑問に思う方もおられると思います。

しかし、その犬種のことを深く理解して、愛犬のためにできることを想定し、準備をしてから迎え入れることができるのであれば、例えどんな犬種であろうとも幸せを与えられるのではないでしょうか。

犬を迎え入れようと考えている方は、迎え入れる前にその犬種についての理解を深めることを怠らないでください。愛犬との約15年間における暮らしの最後の最後まで想像できていますか? 責任を持てますか?

動物看護師として働く私は、悲しい動物たちを何頭も見ています。きちんと予防してもらえない、病気になっても治療してもらえない、ご飯にお金をかけてもらえない…そんな悲しい子達が増えないよう、飼い主の皆様には愛犬への考え方を改めて欲しいと思っています。

《筑紫田 千晴》

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