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【赤ちゃんと猫 vol.1】謎めいた存在にびっくり仰天! 保護猫が初めて娘に会った日のこと

いつもは1日の大半をキャットタワーで過ごす猫でしたが…
  • いつもは1日の大半をキャットタワーで過ごす猫でしたが…
  • 初めて出会う新生児に目を丸くする猫
  • 新生児用オムツに首をかしげる猫
  • 娘が寝ているときも近くで観察しています

筆者は令和元年11月、第一子となる娘を出産しました。母子ともに産後の経過が順調で、これから始まる新生活にただただドキドキしていた私。一方、家には警戒心の強い猫がいます。今回は、一緒に暮らして4年になる猫が、生後5日の娘に初めて会ったときのエピソードをお話しします。

誰も経験したことがない「猫がいる環境での育児」

「猫が赤ちゃんに会ったらどんな反応をする?」…残念ながら、私の親戚にこの質問の答えを知る人はいませんでした。実母も義母も、赤ちゃんのお世話をしながらペットを飼った経験がありません。

猫は、4年前に動物愛護団体から譲り受けた保護猫です。引き取ったばかりの頃は威嚇したり噛みついたりと、私にこころを開いてくれるまで半年ほど時間がかかりました。結婚して夫と暮らすようになってからも夫に対してはしばらく警戒心を抱いていたりと、ちょっと臆病なところがあります。そんな猫と赤ちゃんの暮らしが想像できないだけに、「猫が娘を攻撃したらどうしよう」「逆に猫が委縮して体調を壊したらどうしよう」と、考えれば考えるほど悩みは尽きませんでした。

産婦人科で猫のことを相談すると、助産師から不安であれば猫と赤ちゃんの居住スペースを分けるようにとのアドバイスが。しかし、家の中を悠々自適に歩き回っている猫を今さらケージに入れることは、わが家ではあまり現実的ではありません。

結局これといった対策が浮かばないまま、退院の日を迎えました。

猫、初めて赤ちゃんに出会う

陣痛が来て家を出てから、かれこれ1週間留守にしたわが家に娘を連れて帰りました。久しぶりに猫に会える嬉しさと、猫が娘を見たらどんな風に思うだろうとドキドキしながら家の扉を開けると、そこにはいつもと変わらず玄関に様子を見に来た猫の姿が。

するとさっそく、私が腕の中に抱いている娘に気が付き、私の足にまとわりつきながら興味深そうにリビングまでついてきました。

動画は、初対面のときの猫と娘の様子です。眠っている娘に恐る恐る近づく猫。息をひそめて見つめる背中から、猫がかつてないほど混乱していることがうかがえました。

そして娘が泣き出すと混乱モードから一転、猫の目が真ん丸に! ただただ驚いていた猫の顔は、いっしょに暮らして4年目にして初めて見た顔でした。

結局、私がどんなになだめても猫は娘のまわりを一晩中ぐるぐると回り続けました。普段1日のほとんどを猫タワーで過ごしている猫にとって、2~3時間おきに突然泣き出す赤ちゃんというのはそれほど謎めいた存在だったのでしょう。

娘が寝ているときも近くで観察しています娘が寝ているときも近くで観察しています

3人と1匹の新生活

猫の様子からして突然攻撃することはなさそうで安心したのもつかの間、このままだと猫が心労で倒れてしまうのでは、と別の心配事ができた同居生活1日目。こうして、夫と私と猫に娘が加わった新生活がスタートしました。

こさい たろ:フォトグラファー
2年前に、猫と一緒にお嫁入りしました。現在、夫と猫と娘(0才)の3人&1匹でなかよく暮らしています。

猫:名前はシェリル。
ラテン語で「愛しい人」「大切な人」の意味。(英語の「Dear」の語源という説も)。銀色の毛並みで“かぎしっぽ”。L字に曲がった尻尾でたくさんのしあわせを招いています。

《こさいたろ》

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