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アイペット損保、ペットの保険金請求が多い傷病ランキング2020を発表…犬「皮膚炎」猫「下痢」が3年連続最多

ペットの保険金請求が多い傷病ランキング2020(アイペット損害保険)
  • ペットの保険金請求が多い傷病ランキング2020(アイペット損害保険)
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アイペット損害保険は、同社契約者からの保険金請求額に基づく「保険金請求が多い傷病ランキング」を発表した。なお、傷病は疾病(病気)と傷害(怪我)を総称したものを指す。

通院・入院・手術を総合した保険金請求ランキングを見てみると、犬は3年連続で第1位「皮膚炎」、第2位「外耳炎」という結果。3位には「胃腸炎」が続き、飼い主が変化に気がつきやすい傷病が上位を占めている。猫の第1位も同じく3年連続「下痢」がランクインしており、以下、「皮膚炎」「腎臓病」と続いている。

傷病傾向別に見ると、犬猫ともに「胃腸炎」「下痢」「嘔吐」などの消化器系疾患、猫の場合は、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」など泌尿器系疾患が多く並び、昨年同様の傾向が見られた。

続いて手術におけるランキングを見てみると、犬は「腫瘍」、猫は「異物誤飲」が第1位と昨年と同様の結果となった。なお、第1位に限らず第5位まで昨年と同じ傷病名が並んでいる。

最後に年齢別の総合ランキングを見てみると、0歳では犬猫ともに、昨年同様「下痢」が第1位にランクイン。子犬・子猫では免疫力が整っていなかったり、消化機能が発達していなかったりするため、飼い始めの様々な変化により下痢をしてしまうことがあるようだ。また、上位には犬猫ともに炎症を起こす疾患が多く入っており、犬では「外耳炎」「皮膚炎」「胃腸炎」、猫では「結膜炎」「皮膚炎」「胃腸炎」がそれぞれ5位までにランクインしている。

1~6歳の結果を見ると、犬は昨年と同様の結果だったが、猫は例年上位に挙がる「下痢」がランク外となり、代わりに「腎臓病」が3位に入っている。7歳以上のシニア期では、犬は「皮膚炎」、猫は「腎臓病」が昨年同様最多となった他、犬猫ともに6歳以下にはない「腫瘍」が今年も上位に入っている。

全体を通して見てみると、昨年同様の結果が多く見られた。同社では、少しでも変化に気がつけるよう日々の様子を見てあげましょうと述べている。また、獣医師監修による予防啓蒙コンテンツ「うちの子HAPPY PROJECT」にて、予防や対策をまとめて紹介しているため、ぜひ参考にしていただきたいとしている。

■調査概要
・調査期間:2019年1月1日~12月31日
・調査サンプル件数:4万6933件
・調査方法:アイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査

《鈴木まゆこ》

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