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ペットメディカルサポート、ペットの種類別に飼い主の世代の傾向を調査

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  • ペットメディカルサポート、ペットの種類別に飼い主の世代の傾向を集計

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポートは、同保険の被保険者と被保険動物の犬種分類・猫に関する集計を実施、発表した。

小型犬は、全ての年代で半数以上が飼育しており、最も飼育率が高い70代以上では、70%に迫る割合となった。小型犬の飼育率が高い理由は、中型犬や大型犬と比べて、広い家や庭でなくても飼育しやすいことが理由として考えられる。

次に、中型犬の飼い主で最も多い年代は60代で、続いて70代以上という結果となった。全年代別に見てみると、中高年層に行くに従い、飼育率が高くなる傾向があった。中型犬は小型犬に比べて、飼育にあたって注意することが多いため、比較的時間に余裕のある60代、70代以上の飼育率が高いと考えられる。

また、大型犬の飼育率も中型犬と同様、60代、続いて70代の割合が高いことがわかった。大型犬は、小型犬や中型犬と比べて体格が大きい分、食事代や動物病院の診療費を始めとする飼育費が多くかかり、広い飼育スペースも必要となることに加え、運動量も小型犬に比べて長い時間を必要とする。そのため、時間、お金、手間がかかる大型犬を飼育するのは、中型犬と同様にそれらに余裕のある60代、の飼育率が高いと考えられる。

最後に、猫の飼育割合は、20代以下の年代が最も高く、30代、40代と上がるにつれ、飼育率が下がるという結果となった。また、20代以下の猫の飼育割合は、60代、70代以上の倍近くであることもわかった。猫は犬と比較し、飼育費用やペット保険料が安い他、犬のように走り回る広さを必要としないため、環境やレイアウトさえ整えれば、一人暮らしの狭い部屋であっても飼育できるため、20代以下の飼育割合が高くなったと考えられる。

同社はこの結果を受け、年代がそのまま犬派、猫派と呼ばれる傾向を指し示すものとは考えられないが、興味深い結果を得ることができたとしている。さらに、犬や猫は、種類によって適切な飼育環境が異なり性質も違うため、ペットとして迎え入れる前に、自分の環境に合っているかをしっかりと確認する必要があることも述べている。

■集計概要
・集計対象:2020年3月31日時点の「PS保険」被保険者
・集計人数:10万1691人
・集計方法:「PS保険」保有契約データから集計
(グラフの構成比は小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。)

《鈴木まゆこ》

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