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多頭飼いにおけるペット同士の関係性や、住環境での悩みに関する調査を実施…大和ハウス工業

多頭飼いにおけるペット同士の関係性や、住環境での悩みに関する調査実施(大和ハウス工業)
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大和ハウス工業は、多頭飼いにおけるペット同士の関係性や、住環境での悩みに関するアンケートを実施した。またその結果から見えてきた傾向を踏まえ、動物行動学の専門家・茂木千恵氏にインタビューし、多頭飼いする上で注意すべき点や、ペットとのより良い暮らし方・住まい方のヒントをまとめ、発表した。

「家のどこで飼っていますか?」という質問では、犬多頭飼いの回答を見ると、63%が「いつも一緒にいられるから」「家族の目が届くから」との理由で、「LDK」を主な飼育場所にしていた。また、23%は寝室へも入れていることがわかった。

これに対し茂木氏は、「しつけの面から考えると、犬の自立心を養うために昼間は飼い主さんと別れて過ごせるようになった方が良いので、その場合せめて夜寝る時ぐらいは寝室で一緒に過ごすのもいいのでは? と私は考えます。ただし人間のベッドに上げないようにするなど、寝かせ方には注意が必要です」とコメントしている。

同じく「家のどこで飼っていますか?」という質問に、猫多頭飼いの回答を見ると、猫の飼育場所は屋内全般で、一部の部屋を除き、自由に行き来できるようにしている家庭も多くあった。

茂木氏は、「動物行動学的観点から見ると、猫は突然興奮して攻撃的になる時があるので、飼い主さんの安全地帯として、家のどこか一箇所は猫が入れない部屋を確保しておきましょう」とコメント。

「一緒に世話をする上で苦労する点はありますか?」と尋ねたところ、犬多頭飼いでは「ケンカorいじめがある」「エサの横取りがある」「場所の取り合いがある」「飼い主の取り合いになる」といった多頭飼い特有のトラブルを抱えた家庭は44%となっている。

茂木氏は、「犬は群れで生活する生き物。どの犬が強くて自分はどの位置付けなのか、いったん序列が決まるとよほどのことがない限り、弱い犬は強い犬に譲るので小競り合いは少なくなります」としている。

一方、猫多頭飼いでは多頭飼い特有のトラブルが60%と、犬よりも多くなっており、「ケンカorいじめ」「エサの取り合い」「場所の取り合い」など、猫同士の小競り合いが多いようだ。

茂木氏は、「猫は自分の縄張りを大事にするので、その中でフードや水、トイレ、気持ちのいい場所など、自分にとって大切な食料や場所等を守ろうとするあまり、それを犯してくる他の猫と衝突してしまうことがあります。予防するとしたら、食料や場所等を潤沢に用意してあげる必要がありますね」とコメント。

「愛犬や愛猫に、それぞれ専用スペースをつくっていますか?あるとしたらどのような空間ですか?」と尋ねると、犬多頭飼いで専用スペースを用意している家庭は57%。猫多頭飼いで専用スペースを用意している家庭は36%と、4割にも満たない結果に。

茂木氏によると、「犬も猫も専用スペースは重要です。自分だけが使える場所があれば、ペットの日常的な安心感を高めてくれるでしょう。無駄ぼえの多い犬、自傷行為の出やすい猫。これらは自分専用スペースがなくてストレスをため込んでしまった結果であることも多く、専用スペースを設けると治っていった事例を何度も経験しています」とのこと。

「飼っているペットはいたずら/そそうをしたことがありますか?」と尋ねると、犬多頭飼いでは全体の8割以上がなんらかのいたずら/そそうをしている。特に「不適切な場所での排せつ」が抜きんでており、53%もの犬が排せつでの失敗をしていることがわかった。

また、猫多頭飼いの回答では、全体の9割以上がいたずら/そそうをしているという結果に。中でも「家を傷つける」や「吐き戻す」が60%強と多くなっている。

同社のサイト「TRY家guide」では、前述の飼育場所や多頭飼いトラブルへの対処方法、ペット専用スペースのつくり方、いたずら/そそうの防止対策など、茂木氏のアドバイスをさらに詳しく紹介。動物行動学に基づいて、動物の習性に応じた環境を整えれば、飼い主の居住性を高めつつペットたちと快適に暮らせる家をつくることが可能としている。

■調査概要
・調査期間:2020年10月6日~10月19日
・調査対象:TRY家guide メールマガジン会員
・調査方法:TRY家guide メールマガジンでのアンケート
・有効回答数:762件(うち、犬多頭飼い件数 219件、猫多頭飼い件数 169件)

《鈴木まゆこ》

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