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丑年なので牛に会って来たら…好奇心旺盛! 自分史上最大のモテっぷり?

丑年なので牛に会いに行ってきた(雪印こどもの国牧場)
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  • エンペラーくん
  • スプライトくん
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2021年は丑年。そして自分は丑年生まれだ。「これはモウ、牛に会いにいくしかない。牛だけに。」と年齢に恥じないおやじギャグで取材に行ってきた。場所は「雪印こどもの国牧場」だ。

ジャージー牛とホルスタイン牛を30頭飼育

「こども国」は1956年の皇太子殿下(現上皇陛下)のご成婚を記念して作られた由緒ある児童厚生施設(開園は1965年5月5日こどもの日)。牧場は、当時の皇太子ご夫婦の希望で同時に作られた。観光牧場としての機能を持ちながら、実際の牛乳生産も行っている。敷地内に工場も設置され、週3回ほど出荷しているという。

丑年なので牛に会いに行ってきた(雪印こどもの国牧場)丑年なので牛に会いに行ってきた(雪印こどもの国牧場)

子どもの国牧場で飼育されている牛は30頭。ジャージー牛とホルスタイン牛の2種類がいる。日本の牧場で多く飼育されているのは、模様もおなじみのホルスタイン牛。ジャージー牛は、ホルスタイン牛よりもすこし小ぶりだが、採れる牛乳は脂肪分が多くコクがあり、バターや乳製品に向いているそうだ。

牛舎の脇には生まれて間もない仔牛が2頭いた。1頭はジャージー牛と黒毛和牛のハーフの「スプライト」。もう1頭は、ホルスタイン牛の「エンペラー」。こどもの国牧場では、丑年にちなんで牛たちへの年賀状も受け付ている。また、1月2日、3日には正門前でエンペラーくんがお出迎えをしてくれるイベントもある。

牛にもそれぞれの個性が

案内してくれた飼育員の友利碧乃氏によると、牛は馬と同様に神経質なところがあり、食事が変わったりちょっとしたストレスで食べなくなったりお乳がでにくくなったりするという。当然、牛にも個性がある。牛舎の中でエサを食べるとき、場所は牛ごとにほぼ決まっているが、先に別の牛の場所で食べてから自分の場所に移動したりする気の強い牛もいる。好奇心が旺盛な牛もおり、「ホワイトストーン」という牛は、放牧場でもいろいろな場所を探検するのが好きらしく、脱走しようとしたのか柵にはまって動けなくなったこともあるそうだ。

牧場で飼われている牛は、人間をあまり怖がらない傾向がある。農家の牛は、飼い主以外の人間を警戒するが、牧場の牛はそうでもないという。撮影のとき、しゃがんでカメラを向けたら1頭がこちらに興味を示した。そのままこちらに向かってくる。すると、他の牛もそれに続く。あっという間に5頭くらいに囲まれてしまい、さんざんにおいを嗅がれてしまった。

ひょっとして丑年生まれは牛を引きつける特性があるのか? と思うくらい、牛(牧場の乳牛なので全部女の子だ)にモテモテだった。

《中尾真二》

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