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富士フイルム、企画写真展「海から見たニッポン」を開催…21年3月12日~4月1日

「海流が育むいのち」 より 黒潮に生きるアザハタ
  • 「海流が育むいのち」 より 黒潮に生きるアザハタ
  • 「is Blue」 より 鹿児島
  • 黒潮の申し子、イトマキエイ
  • 阿部秀樹氏
  • ダンゴウオの稚魚
  • 鍵井靖章氏
  • キヌバリの赤ちゃん
  • 佐藤輝氏

富士フイルムは、2021年3月12日から4月1日までの期間、フジフイルム スクエアにて「海から見たニッポン」をテーマに2つの写真展を同時に開催する。

同展は、日本列島を取り巻く海の姿を、写真で見つめ直す試みだという。1つは、5人の水中写真家による写真展「海流が育むいのち」を開催。海に囲まれた島国・ニッポン。この国に暮らす私たちにとって、身近で欠かせないものとして存在している海は、現在様々な危機に直面している。日々報道されている魚獲量の低下や、プラスチックゴミによる海洋汚染など、どの問題も、人間の活動が巡り巡って海の環境に影響を与えていることは間違いない。

同展では、日本の自然の成り立ちと私たちの暮らしに多大な影響を与えている2つの大きな海流、「黒潮」と「親潮」に着目した展示を実施。海流が育んできた太平洋近海の逞しく力強い生き物たちと、これからも大切にしていきたい美しい海中風景を写真で見ることで、日本の海の姿、豊かさを再認識できるとのこと。

会場では、世界有数の流量と速い流れで知られる暖流の「黒潮」、そして魚のエサとなる植物プランクトンが豊富な寒流の「親潮」をキーワードにしながら、太平洋沿岸の5つの海域を紹介していく。それぞれの海域を、継続的に観察し撮影している5人の水中写真のスペシャリストが、ダイナミックな海中風景と命の輝きを伝える展示となっている。

もう1つは、水中写真家の鍵井靖章氏と、ダイビングを愛する女優の木村文乃氏による写真展「is Blue」。世界各地で撮影した美しい水中写真が高く評価されてきた鍵井靖章氏。そしてダイビングと海の生き物たちに魅了され、プライベートはアウトドアで過ごすことが多いという木村文乃氏。

写真家と俳優、それぞれの分野の第一線で活躍する2人が「ダイバー」として共に日本の海を潜り歩き、独自の感性で撮影した写真でコラボレートする。2人の作品を通して、海の生き物たちへの親近感や、水の中を浮遊する非日常の開放感を楽しめる展示だという。

また、撮影を続ける中で鍵井氏と木村氏が直面した、愛媛県宇和海(うわかい)で問題になっている、海洋ゴミについても写真でレポートする。両氏は「私たちの暮らしを取り巻く海の美しさのみならず、そこにある危機についても身近に感じてもらえたら幸いだ」としている。

《鈴木まゆこ》

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