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脱走・転落防止フェンスにキャットウォークをつける[ねこDIY]

脱走防止フェンスにねこ棚をつける
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  • 金具はフェンスの太さに合わせて選ぶ
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  • U字ボルトと平金武で棚を固定。フェンスに穴をあけてOKならタッピングまたはボルトで留める

猫を飼うと家がどんどん猫仕様になっていく。我が家は室内飼いで外に出さないようにしているので、各所に脱走防止の施策がしてある。「ねこDIY」今回は、2階のバルコニーに取り付けたフェンスの改造だ。

猫が外の様子を見られるように

我が家の「うすちゃ」は室内飼いだ。外に出すと、ケンカしてケガをしてくるし、ネズミや鳥を獲ってくる。この前脱走したときは、生きたままのネズミを家に持ち込んで大騒ぎになった。だが、家の中だけではかわいそうなので、外に近い環境としてバルコニーにフェンス工事してもらい、出入り自由にしている。手すりと庇の間をアルミ製のフェンスで囲い、手すりを乗り越えたり、上に乗って転落したりしないようにしてもらった。

しかし、バルコニーの手すりは1メートルくらいあり、外の様子は下にいると見えない。手すりに乗れば外が見えるが、フェンスを設置しているので猫が乗るスペースがない。なので、フェンスを利用してキャットウォークが作れないか考えた。

適当な板と金具があれば、壁に棚を取り付ける要領でキャットウォークができるはずだ。ホームセンターでは壁付け用の棚キットも売っている。フェンスの形や棚のサイズによっては誰でも簡単に取り付けられるだろう。

フェンスを傷つけないようU字ボルトで固定

と思ったのだが、せっかく工事したフェンスなので傷をつけるなと、嫁に釘を刺されてしまった。アルミなのでちょっと穴をあければタッピングビスでしっかり止まるし、防水シリコンと一緒に締めれば中に水が入ることもない。そう説明したが、「1ミリたりとも穴あけはまかりならん」とまるで大家のようだ。まあ、ここは嫁の実家なので大家みたいなものだが…。

というわけで、棚を固定する金具はねじ止めではなく、U字ボルトを使って固定することにした。フェンスの太さに合わせたU字ボルトと、その幅に合う穴の開いた平金具をホームセンターで探す。取り付け方法は写真も見てもらったほうが早いだろう。高さを合わせて、U字ボルトと平金具で、棚受け金具を固定する。最初は2か所で固定するつもりだったが、思ったよりしっかり固定されたので、U字ボルトは棚受けごとに1つで済ませた。

U字ボルトと平金武で棚を固定。フェンスに穴をあけてOKならタッピングまたはボルトで留めるU字ボルトと平金武で棚を固定。フェンスに穴をあけてOKならタッピングまたはボルトで留める

U字ボルトの代わりに屋外用(対候性)の太めのタイラップ(ロックタイまたはインシュロック)で固定してもよいかもしれないが、うすちゃは6キロもある。固定方法は、猫の体重を考えて決めてほしい。

軽くて頑丈なカラーすのこを活用

キャットウォークとする棚板は、最初は適当な板を切って使うか、すのこを加工しようと思っていた。ホームセンターでは、安いすのこがさまざまなサイズで売っている。柔らかい木なので加工もしやすい。しかし、バルコニーで風雨に晒されることと、棚自体が重いとねじ止めが必要になってくることから、樹脂製とした。

というのは、すのこを物色していたとき、風呂場用のプラスチック製(おそらくポリスチレン)のカラーすのこを発見したからだ。かなり軽く、頑丈だった。風呂場用なので水にも強いはずだ。これを利用することにした。ただし、我が家のバルコニー自体がそれほど広くない。風呂場用のすのこは床に敷くため幅が広いので、そのまま棚にはできない。縦板2枚ごとに分割して使うことにした。棚受け金具とカラーすのこの固定は普通にタッピングネジが使えた。なお、お風呂用のすのこはピンクやブルーなので、フェンスの色に合わせるためグレーに塗ってある。

脱走防止フェンスにねこ棚をつける脱走防止フェンスにねこ棚をつける

アクセス台も用意

キャットウォークはできたが、問題はそこへのアクセスである。いちばん低い棚で1.2mくらいの高さだ。ジャンプできない高さではないが、ガーデニング用の小型ビニールハウスの骨組み部分だけを利用してアクセス台を作った。

作ったといってもビニールハウスの骨組みを組み立てて、途中に100円ショップで売っているハンガーネットをタイラップでくくりつけて、バルコニーの床に敷いているマットや敷物のあまりを載せただけだ。ただし、このままだと6キロある猫が飛び乗るたびにぐらぐら揺れてしまう。つっぱり棒をバルコニーに固定して骨組みを安定させた。

このタイプのビニールハウス(ミニ温室)の骨組みを利用してアクセス棚を設置このタイプのビニールハウス(ミニ温室)の骨組みを利用してアクセス棚を設置

《中尾真二》

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