動物のリアルを伝えるWebメディア

アクア・トト ぎふ、長良川の天然サツキマスの展示を開始

サツキマス
  • サツキマス
  • サツキマス(下)とアマゴ(上)
  • サツキマス

アクア・トト ぎふ(岐阜県各務原市)は、長良川漁業協同組合の協力により、長良川で捕獲された天然のサツキマスの展示を開始した。

サツキマスは上流域に生息するアマゴが海へ下り、産卵のため川を遡上してきたもの。冬に上流で孵化した稚魚は、翌年の秋頃に海を目指して川を下る。海では沿岸域にとどまり、春に海と川の水温が同じくらいになる4~5月、サツキの花が咲く頃に川を上りはじめ、夏には上流にたどり着く。そして繁殖後、約2年の一生を終える。

キラキラと銀色に光り輝くサツキマスは、長良川のシンボルフィッシュと呼ぶにふさわしい姿をしているのだそう。サツキマスは長良川をはじめ、木曽三川などに多く生息していたが、河川環境の変化などにより数が減りつつあるという。

同じ種類でも生活史により呼び方の変わるサツキマス。同館は、自然に目を向けることが少なくなってしまった現代だからこそ、展示を通して身近な川にもこんな生き物がいることを知ってもらいたいとしている。

館内3~4階「滝壺の魚水槽」にて、4匹(5月10日現在)展示中。今後の捕獲状況などにより、展示数は更新されることがあるとのこと。

《鈴木まゆこ》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top