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Yahoo!ネット募金、WWFジャパンとともにコアラの棲む森の再生を目指す募金窓口を開設

「コアラの森を守ろう!オーストラリア東部森林保全募金」
  • 「コアラの森を守ろう!オーストラリア東部森林保全募金」
  • コアラ(イメージ)

ヤフーと世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、インターネット募金サービス「Yahoo!ネット募金」にて、大規模な火災によりコアラなど多くの野生生物が犠牲になったオーストラリア東部の森林保全を目的とした募金窓口「コアラの森を守ろう!オーストラリア東部森林保全募金」を開設した。

オーストラリア東部の森林では、2019年9月から2020年2月にかけて、かつてない規模の森林火災が発生。複数の大学とNGOの共同研究による推定では、約30億頭の野生生物が被害を受けている。この火災により、オーストラリア政府は、ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州、首都キャンベラのコアラを“危急種”から“絶滅危惧種”へと引き上げる方向で検討を始めている。

元々、森林火災は自然現象の一つでもあるが、最近はこれまでにない頻度で火災が発生し、大規模化、長期化している傾向にある。その背景には、地球温暖化による異常気象などの「気候変動」が関係していると指摘されている。今後、多様な生物が棲むオーストラリア東部の森を守るためには、火災からの回復と農地開発などによる森林減少防止の両方の対策が必要となってくる。

そのような背景から「Yahoo!ネット募金」では、WWFジャパンとともにオーストラリア東部の森林保全を目的とした募金窓口を開設。寄付金は、WWFオーストラリアの「Towards 2Billion Trees(20億本の木)」プロジェクトと「Koala Forever」プロジェクトの活動に活用される。

森の再生力を高める活動を進める「Towards 2Billion Trees(20億本の木)」プロジェクトは、森林破壊と劣化の防止を目指し、1000万ヘクタールの森林が自然再生できるように守る。コアラの生息地拡大と個体数増加を目指す「Koala Forever」プロジェクトは、新たな生息場所を作るためにコアラの食べ物となる在来の樹木を10万本以上植林。また、野生動物病院の新設や拡張を進め、被災した野生生物の生存率向上を図っていく。

なお、同募金は、クレジットカード経由で100円から、または、Tポイントを使って1ポイントから寄付することができる。

《鈴木まゆこ》

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