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腸の健康に着目、療法食のノウハウ活かしたペットフード…ヒルズ【DIYショー2021】

日本ヒルズ・コルゲートの「サイエンス・ダイエット 腸の健康サポートプラス」(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲートの「サイエンス・ダイエット 腸の健康サポートプラス」(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲート ブース(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲート ブース(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲート ブース(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲート ブース(DIYショー2021)
  • 日本ヒルズ・コルゲート ブース(DIYショー2021)

10月7日、幕張メッセ(千葉県)で「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2021」(DYIショー)が開幕。住生活に関する総合展示会の同イベントには、30社近いペット関連企業も出展した。ドッグフードとキャットフードを扱う日本ヒルズ・コルゲートも新製品を展示。コルゲートは歯磨き用ペーストのほか、石鹼や洗剤などを扱うアメリカの生活用品メーカーで、「ヒルズ」はそのペットフードブランドである。

療法食のノウハウを活かしたフード

病気の治療目的に使用される療法食に強いため、動物病院でヒルズの「プレスクリプション・ダイエット(特別療法食)」を処方されたことのある犬や猫の飼い主もいるだろう。アレルギーへの対処、消化器系や腎臓疾患などの治療の際に用いられることが多い。そうした療法食のノウハウを活かして作られたのが、新製品の「腸の健康サポートプラス」で、犬用と猫用が用意されている。

ヒルズでは、一般家庭で使用するドッグフードとキャットフードを「サイエンス・ダイエット」ブランドで展開している。「腸の健康サポートプラス」は、軟便や硬くて排便しづらかったりする状態の改善が見込めるという。同社によると、7日以内に便の状態改善が期待できるそうだ。

総合力で腸の機能を整える

この新製品には機能性のある原材料が含まれており、抗酸化作用や腸内壁の活性化を促す効果があるという。ブロッコリーやラズベリーなどに加え、繊維質の豊富なナッツなどによって総合的に便通をよくしているそうだ。また、ヒルズの「プレバイオテクス」技術が使われている。これは、乳酸菌やビフィズス菌などを食べることで取り込む「プロバイオテクス」ではなく、腸の中にいる有用な細菌に適切な栄養を与えて活性化することで、腸の調子を整える技術だそうだ。

改善しない場合は獣医師の診断を

この製品は、総合栄養食として栄養バランスが考えられており、あとは水だけで健康に生活できる。「普通のご飯で、腸にいいことを配慮して作られている」フードとして、ずっと食べ続けることもできるそうだ。ただし、改善が見られない場合は動物病院を受診するのが安心だろう。何らかの病気が原因のトラブルでは、投薬治療や療法食が必要な場合もある。療法食が病気を治すためのフードであるのに対し、この製品は健康を維持するための食事と考えれば良さそうだ。

生活環境の変化で新たなニーズ

コロナ禍の影響で、在宅勤務など世界的に「おうち時間」が増えている。ペットと過ごす時間が増えた飼い主が多く、これまで以上に愛犬や愛猫の健康状態に注意を払う傾向にある。その結果、便のトラブル解消に向けたフードへのニーズも高まっているそうだ。「腸の健康サポートプラス」には、ヒルズが療法食で培ったノウハウが活かされており、「使っていただければ効果は実感できる」と担当者は自信を見せる。気温の低下とともにお腹の調子を崩す犬や猫もいるだろう。そういった際に1つの選択肢として覚えておくのも良いかもしれない。

《石川徹》

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