動物のリアルを伝えるWebメディア

盲導犬のための募金、まもなく総額1億円に…ヤマハ発動機

「YAMAHA NICE RIDE募金」バイクイベントでの歩行体験会
  • 「YAMAHA NICE RIDE募金」バイクイベントでの歩行体験会
  • 「YAMAHA NICE RIDE募金」昨年の募金贈呈式。30年間の募金総額は約9500万円
  • ヤマハ発動機販売の本間健太氏

ヤマハ発動機は、日本盲導犬協会に盲導犬の育成資金を贈る活動「YAMAHA NICE RIDE募金」が、「国際盲導犬の日」(毎年4月の最終水曜日)を前に、まもなく募金総額1億円に達すると発表した。

同活動は、1989年にスタート。「会員の力を合わせれば、社会に役立つことができるのではないか」というあるバイクファンからの一通の手紙がきっかけだったという。この手紙に触発された初代の担当者が、報道を通じて「日本の盲導犬事情は欧米と比べて30年は遅れている」ということを知り、日本盲導犬協会の訓練センター を訪ね、盲導犬の育成や普及に関わる多くの課題を目の当たりにしたことで始めた。

活動のスタートにあたり、日本盲導犬協会からは「盲導犬の存在がまだ知られていない。理解を広げる活動にも協力してほしい」という要請があり、クラブ会報誌に特集を組んだり、全国の販売店に募金箱とともに啓蒙を目的としたポスターを送るなど、盲導犬の認知拡大のための活動も行った。販売店店頭に募金箱を設置することから始まった活動は、各種イベントでの呼びかけ、チャリティーオークション、株主優待ポイントを使っての募金など、窓口や活動の幅を広げている。

ヤマハ発動機販売の本間健太氏は、「取り組みは、継続し続けることで確実に根を下ろしたと感じています。たとえば私が営業を担当していた地域には、長くパピーウォーカー(盲導犬候補の子犬を育てるボランティア)を務められている販売店さんのご家族がいましたし、まるであしながおじさんのように、募金用口座に5000円、1万円と振り込み続けてくださる方もいらっしゃいます。30年以上の活動は、そうしたやさしさを持ったヤマハファンや販売店さんの善意に支えられてきました。あらためて感謝したいと思います」 と感謝の気持ちを述べている。

《鈴木まゆこ》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top