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約3人に1人が「ペットにとって快適な“室温”に悩んでいる」…三菱電機調べ

三菱電機、ペットと生活する際の室内環境づくりについてアンケート調査を実施
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ルームエアコン「霧ヶ峰」を製造販売する三菱電機は、20代~50代(東京・大阪在住男女600人)の犬と猫それぞれのペットオーナー各300人を対象に、室内でペットと生活する際の室内環境づくりについてアンケート調査を実施した。

調査によると、冬にペットと過ごす部屋でエアコン暖房をつけている人のうち、ペットに合わせた「設定温度」を意識している人は64.1%おり、冬にペットと一緒に室内で過ごす際に犬や猫に合わせた「湿度」を意識している人は43.7%いるという結果になった。

一方、「設定温度を意識している」と回答した人のうち、冬、ペットと一緒に室内で過ごす際の悩みごととして「ペットにとって快適な室温かわからない」と回答した人は34.6%となった。また、「湿度を意識している」と回答した人のうち、冬、ペットと一緒に室内で過ごす際の悩みごととして「ペットにとって快適な湿度かわからない」と回答した人は26.0%いることがわかった。また、「季節の変わり目になると、(自分が飼っている)ペットが体調を崩さないか不安か」という質問には、5割以上の人が「不安になることがある」と回答した。

この調査結果により、ペットに合わせたエアコン暖房の設定温度を意識しているにも関わらず、その約3人に1人が「ペットにとって快適な室温」に悩んでおり、湿度についても、ペットに合わせた湿度を意識しているものの、その約4人に1人が「ペットにとって快適な湿度」について悩んでいることがわかった。

それを受け、ペットにとって快適な冬の室内環境づくりのポイント、「季節の変わり目」である春先に気を付けるべきポイントを獣医師の茂木千恵氏が解説している。

ペットに最適な温度は、犬種や猫種、健康状態、年齢など、多くの要因によって異なるが、冬場は室温が15度以下になると体格の小さなペットや高齢のペットは体温を維持できなくなり、体調を崩してしまう危険性が高まる。下記の室温や湿度は管理の目安になるため、是非参考にしてほしいという。

まず「室温」管理について、冬、犬にとって快適な「室温」は20~22度がおすすめだそう。室温が15度未満になると様々な体調への悪影響が懸念される。また、子犬、年配の犬、小型の短毛の犬、健康状態の悪い犬には、暖かいベッドまたはソファの上で過ごせるよう家具配置を検討することをおすすめしている。

また、冬、猫にとって快適な「室温」は21~28度がおすすめとのこと。21度未満の室温では、猫が体温を維持するのが難しくなるため、冬に設定温度をそれより低くすることはおすすめできないという。

どちらもこまめに室温を確認すること、またエアコンに空気清浄機能がついている場合はつけてあげることが大切だと述べている。

次に「湿度」管理について、ペットと過ごす部屋の「湿度」は、犬の場合は40~60%、猫の場合は50~60%がおすすめ。適切な湿度管理は次のような効果があるという。

1つは、「静電気放電ショックの低減」。被毛と家の床材やファブリックが擦れることで、ペットの被毛が静電気を帯びて、体にためられていく。そのため、冬は特に湿度が低くならないよう、湿度を維持することを推奨している。もう1つは、「快適で落ち着く」という点。適切な室温と湿度の空間ではペットも落ち着きやすくなる。ペットが落ち着いて過ごしている様子を飼い主が目にすることで、飼い主の精神も安らぐことが研究で明らかにされている。

その他のペットの快適な室内環境づくりのポイントとして、ペットが不快と感じた時に移動できるよう「他の部屋への通路を開けておく」、部分的に体表が熱くなることに鈍感な犬猫が低音やけどをしないよう「こたつ、ホットカーペットなどの暖房器具を長時間使用させない」、ストレス軽減のため「入りやすくて快適で静かな場所にハウスやベッドを用意する」、トイレに行くことを我慢して思わぬ病気にならないようにするため「ペットのトイレは快適な室温が保たれた場所に配置する」を挙げている。

最後に、「季節の変わり目」である春先に特に気を付けたいことも紹介している。「季節の変わり目」でもある春先は、ペットが不調になりやすい時期。外気温は日中上昇するのに夜間は冷え込むため、窓際で外を眺めるのが好きなペットたちも影響を受ける。特に犬は散歩に出るたびに気温の変化を体感することになる。ペットはその寒暖差に対応するため、自律神経が活発に働く。

例えば気温が高いときには、体内から熱を逃がそうと血管を拡張させ、気温が低いときには、熱を逃さないよう血管を収縮させている。自律神経は温度差があると乱れてしまうため、真冬よりもエネルギーが消耗されやすく食欲が落ちたり、胃腸の調子が悪くなったり、といった症状が出ることがある。また、「三寒四温」というように低気圧と高気圧の入れ替わりが頻繁に起こるため、自律神経の切り替えがうまくいかなくなることがある。

そのため、1日のうちの大半を過ごす屋内の環境を一定に保ち、ペットたちにとって快適な室温と湿度を心がけることで、不調の軽減が期待できるという。ハウスダストなどの微粒子も空気清浄機などを有効に活用して排除することをおすすめしている。

■調査概要
調査対象者:東京・大阪在住の20代∼50代の男女600人(犬、猫のペットオーナー各300人)
調査方法:インターネット
調査期間:2021年12月24日~12月26日

《鈴木まゆこ》

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