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セイウチのタンポポ、伊勢シーパラダイスに戻る…3月12日

セイウチの「タンポポ」
  • セイウチの「タンポポ」
  • セイウチの「キック」
  • 伊勢シーパラダイス
  • 南知多ビーチランド

伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)は、繁殖計画のため、南知多ビーチランド(愛知県知多郡)へ行っていたセイウチの「タンポポ」が、3月12日に伊勢シーパラダイスへ帰ってくると発表した。

同館らは、繁殖を目的として所有権を残したまま動物の貸し借りを行う「ブリーディングローン」制度を活用し、メスのセイウチ「タンポポ(推定17歳)」と、南知多ビーチランド所有のオスのセイウチ「キック(23歳)」との間で繁殖計画を実施していた。

3月9日現在まで、しっかりとした交尾は確認できていないとのことだが、飼育プールにて2頭が何度か一緒に泳ぐ様子を確認しているそう。妊娠の有無については、初冬に判断出来るという。なお、妊娠を確認し問題なく経過すれば、来年2022年夏頃の出産となる。

伊勢シーパラダイスでは、昨年のヒマワリに続いて2例目の繁殖活動となる。今年の6月に出産予定のヒマワリが出産すれば、伊勢シーパラダイスで初めて誕生するセイウチの赤ちゃんとなり、タンポポが無事出産することができれば伊勢シーパラダイスで2例目となる。

なお、日本では、9つの園館で合計26頭(雄6頭・雌20頭)のセイウチが飼育されているが、そのうち繁殖に成功しているのは小樽水族館・鴨川シーワールド・鳥羽水族館の3園館のみ。現在セイウチの輸入は大変難しく、国内のセイウチ飼育館で協力して繁殖に取り込んでいる。(2020年12月31日時点)

(※当初、画像表記に分かりづらい部分がありました。訂正してお詫び申し上げます。)

《鈴木まゆこ》

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