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浮世絵に描かれた動物たちを読み解く『浮世絵動物園』、小学館より刊行

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『浮世絵動物園』
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小学館は、東京・原宿にある浮世絵専門美術館、太田記念美術館で過去に2度に渡って開催された展覧会「浮世絵動物園」を1冊の本にし、『浮世絵動物園』として刊行した。

愛情を注がれる猫や犬、日々の営みを助けた馬や牛など、日々の暮らしをともにした動物から、おめでたい鶴や亀、地震を起こすとされた鯰など、人々の願いや思いが託された動物、さらには舶来の珍獣まで、浮世絵には様々な動物が登場する。

その多彩な表現は、見ているだけで楽しいもの。さらにそれらを読み解いていくと、当時の人びとの暮らしが動物とともにあり、また、ときに神聖でときに恐ろしい、動物のもつ様々なイメージも含めて、人々が動物たちを愛でていたことがわかってくる。

同書には約160点の作品が掲載され、全作品に優しい語り口の解説が付いているとのこと。また、太田記念美術館の初の試みとして、電子書籍でも発売される。江戸絵画の動物表現を楽しむとともに、江戸の人々と動物の深い関係を伝える1冊となっている。

《鈴木まゆこ》

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