サンシャイン水族館(東京都豊島区)で2月1日に誕生した、コツメカワウソの赤ちゃん。同館では、この赤ちゃん3頭の名前を決める「コツメカワウソの赤ちゃんの名前募集」を行い、全国から4000件を超える応募の中から名前を決定した。
人懐っこい子は「てまり」。人懐っこい性格をそのままに、たくさんの人を笑顔にさせる存在になって欲しいという気持ちが込められている。元気いっぱいな子は「ひまり」。ひだまりや太陽、ひまわりなどのような明るい、希望を与えてくれる存在になって欲しいという気持ちが込められている。一番おっとりした子は「あいり」。一番小さく、たくさんの愛を受けて育って欲しいという願いが込められている。
両親である仲良し夫婦「マハロ」と「ラジャ」は協力して子育てを行っており、設置されているカメラの映像では、母マハロは授乳と子の排便を促す行動が終始見られたそう。赤ちゃんは3頭ともメスで、どの子も成長に大きな差がなく、母親のバランスのよい育児の結果ではないかと考えられるという。一方、父ラジャは、子を守り、排便を促し、安全な場所に移動したり、毛布をかけてあげたりなど、思いやりのある育児行動をいくつも確認することができたという。
生後3ヶ月を過ぎた赤ちゃんたちは、活発に動けるようになり、体重も1kgを越え、同時に離乳を始めたそう。今は完全に離乳し、ニジマスやワカサギを食べているという。
同館は、「コツメカワウソの“かわいらしさ”は大きな魅力である一方で、それ以外のものを見えづらくしてしまう可能性も持ち合わせています。サンシャイン水族館は、“かわいい”のその先へ、をモットーに、飼育下でしか得られないコツメカワウソの行動や生態についても、データを蓄積・発信していきます」とコメントしている。