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【青山尚暉のわんダフルカーライフ】今夏オープンの愛犬と泊まれる宿3軒とハイブリッド車愛犬乗車時の盲点

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ホンダ ヴェゼル 新型
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  • Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里
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この夏、愛犬と泊まれる宿泊施設が続々とオープンしている。それも、海沿いに建つ密を避けられる一軒家のヴィレッジ、愛犬家も憧れるドッグフレンドリーな国内最高峰の地、軽井沢のプリンス通り沿いに建つリゾートホテル、そして船旅で訪れる離島のヴィラである。今回のわんダフルカーライフは、その3軒を紹介するとともに、そのうちの1軒を訪れた際に気づいた、ドッグフレンドリーなハイブリッド車(HV)にも愛犬を乗車させる際に意外なる盲点があったことを報告したい。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

南仏の海辺のリゾートを思わせる広大なヴィレッジ

まずは、2021年8月11日にプレオープンした、九十九里・蓮沼海岸の南浜海水浴場沿いに建つ、約2000坪もの敷地に展開し一つのヴィレッジを形成する「Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里」。九十九里の人気リゾートホテル「&WAN(アンドワン)」、そして隣接した一軒家の貸別荘タイプの「ASOVILLA AKA & KURO」を経営する& WANグループ最新の施設であり、現在はICHI、SUN、GOの3棟のヴィラでのスタート。年内には全8棟のヴィラが完成する予定である。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里
Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

そこは南仏の海辺のリゾートを思わせる雰囲気に溢れた広大なヴィレッジだ。3棟の詳細だが、まず最大3名が宿泊可能なICHIから。敷地面積555平方m、建物67平方m、屋根付きテラス33平方m、天然芝のプライベートドッグラン約400平方m、BBQスペース付きの、和モダンな1LDKタイプだ(料金は最もリーズナブル)。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里
Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

SUNは最大6名が宿泊可能な、敷地面積600平方m、建物81平方m、屋根付きテラス23平方m、天然芝のプライベートドッグラン約430平方m、インナーテラス10平方m、BBQスペース付きの、アウトドアを意識した2LDKのヴィラである。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

そして今回滞在した、最大5名が宿泊可能な敷地面積750平方m、建物84平方m、屋根付きテラス16平方m、天然芝のプライベートドッグラン約600平方m、BBQスペース付きの、Asovillage最大級の天然芝ドッグランを備えたGOがある。天然芝のアジリティ付きのプライベートドッグランの広さはもう圧巻だ。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

各ヴィラともにフルキッチンが備わり、貸別荘なので基本は自炊ながら、&WANのフレンチシェフによる下処理済みのグランBBQセット、朝はモーニングセットをオプションで注文することができる。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里
Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

ヴィラの家具は国内の超一流ホテルでも使われる河淳のもの。愛犬とプライベート感覚のリゾートライフを堪能できること間違いなしで、&WAN同様、愛犬とベッドで添い寝できるところも大きな魅力。ドラム式洗濯乾燥機も完備しているため、長期滞在でも不自由なしだ。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里
Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

また、近くには蓮沼海浜公園があり、家族でわいわい訪れるのにも最適(わんこは誰かとお留守番)なロケーションと言える。ヴィラ内はWi-Fi完備で、愛犬同伴のワーケーションにもぴったり。なお、駐車スペースは各棟2台分ある。

Asovillage(アソヴィレッジ)in 九十九里

ロケーションも抜群、愛犬と軽井沢ライフを満喫

2軒目として紹介するのは、2021年7月にオープンしたばかりの、愛犬家に超人気のドッグウエア&グッズ、アパレルを展開するDOG DEPT(ドッグデプト)が手掛けた、軽井沢のホテル施設として2軒目となる「THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス」。

THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス

軽井沢プリンス通りに面した、DOG DEPTGARDEN軽井沢店隣にある「DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢」の真向かいに位置し、完全新築の木のぬくもりを感じさせる内外装、全室テラス付きのゆったりとした室内空間、調度が魅力。1階の客室は隣室と離れたレイアウトのテラス(2階も)に加え、ウッドチップのプライベートドッグランも備わり、愛犬と軽井沢の自然や風を思いっきり満喫できるホテルとなっている(レストランはなし)。

THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス
THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス

ディナーは真向かいのDOG DEPT GARDEN 軽井沢店のレストランでコースメニューを予約利用できるほか、1階2階ともに広々としたテラスでオプションのBBQを楽しむこともできる。

THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス
THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス

DOG DEPT GARDEN 軽井沢店にて愛犬同伴でお買い物ができるほか、軽井沢ショッピングセンターまでも至近。愛犬と軽井沢ライフを満喫するのに最高のロケーション、宿泊施設と言っていい。

THE DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢テラス

伊豆大島の豊かな自然に囲まれたヴィラ

最後の1軒は、2021年7月にオープンした、なんと東京から船旅で訪れる、離島のヴィラ「ASOVILUX(アソビリュクス)」。伊豆大島の豊かな自然に囲まれたヴィラであり、滞在は1組限定。岸壁に建つロケーションのため、伊豆大島の海と空、星空を独り占めできる絶景のロケーションなのである。

ASOVILUX(アソビリュクス)

ヴィラは贅沢すぎる平屋の3LDKタイプで、洋室のベッドルーム×2、和室×1。伊豆大島の海を一望できる広大なリビングダイニングとテラス、トイレ2カ所、パウダールーム、バスルームという仕様である。食事は基本的に自炊ながら、夕食は伊豆の海で獲れた魚介類などのケータリングも可能だ。

ASOVILUX(アソビリュクス)
ASOVILUX(アソビリュクス)
ASOVILUX(アソビリュクス)

気になるアクセスは、竹芝客船ターミナル(付近に有料駐車場有)から東海汽船のジェット船で約1時間45分(愛犬の船内の乗せ場所は東海汽船に要確認)。愛犬専用部屋のある大型客船なら約5~6時間。島内ではレンタカーの利用・移動が基本で、一例として、元町レンタカーなら港でレンタカーの受け渡しが可能となっている(愛犬乗車可のレンタカーがある)。

ハイブリッド車でのドライブ時に気をつけたいこと

ところで、今回、九十九里にオープンしたAsovillageを新型ホンダ『ヴェゼル』のGグレード、ガソリン車で訪れたのだが、そこで分かったのが、ホンダ純正ドッグアクセサリー・Honda Dogシリーズにある後席用のペットシートサークルや市販のドライブベッドなどとパワートレーンの適合性である。

実は以前、新型ヴェゼルのe:HEV=ハイブリッドモデルに愛犬を乗せて“わんダフルカーライフ”を楽しんだことがあるのだが、ボックス型となるペット用サークルや大型ドライブベッドは、わが家では後席右側、つまり運転席の背後に取り付けるのが基本。というのは、愛犬を乗せる際、歩道側の左側のリヤドアから、先にリードをつけた状態で犬を乗車させ、奥の(運転席側)ペット用サークルやドライブベッドに乗せてからリードを外し、飼い主がその左横に座るのが、乗降時の安全面を考慮した我が家流だからだ。

ハイブリッド車愛犬乗車時の盲点

ところが、新型ヴェゼルのe:HEVモデルの場合、後席右側の装着は不可(ほかのハイブリッド車でも同様のケースあり)。つまり、ハイブリッドバッテリーの冷却口が後席左側にあるため、そこを塞いでしまう可能性があるからである(Honda Dogシリーズのハンモックタイプのペットシートマットなどは装着可)。よって、新型ヴェゼルのe:HEVモデルでは、ペットシートサークルやドライブベッドは後席左側に装着しなければならないとされる。もちろん、飼い主2人(前席乗車)+愛犬1頭(後席乗車)なら、後席右側に付けてもなんら問題ないのだが、場合によっては不便を感じてしまうこともあったりするわけだ。

ハイブリッド車愛犬乗車時の盲点
ハイブリッド車愛犬乗車時の盲点

一方、同じ新型ヴェゼルでも、Gグレードのガソリン車であれば、ハイブリッドバッテリーの冷却口は存在せず、ペットシートサークルは後席左右のどちらにも装着できる。

ハイブリッド車愛犬乗車時の盲点

Gグレードは後席エアコン吹き出し口がないのが、真夏のわんダフルカーライフとしては後席の空調面で少し残念な部分だが、後席へのペットシートサークル、ドライブベッドの装着場所の自由度という点では、ガソリン車に軍配が上がるということだ。HVの場合、他車についてもそのあたりに注意して、愛犬用サークル、ベッドの装着の可否、位置を判断していただきたい。ドッグフレンドリーカーとしても相応しいHVだが、ハイブリッドバッテリーの冷却が正常に行われないと、トラブルの原因になり、バッテリーの寿命を縮めてしまう可能性があるから要注意である。

ホンダ ヴェゼル 新型

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージングデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、ラジオ番組の出演、イベントも手がけ、愛犬との安心快適な自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動、自動車用ペットアクセサリーの企画・開発も行っている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《青山尚暉@レスポンス》

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