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いつでも新鮮な水を…100円ショップのグッズで水飲み場づくり【ねこDIY】

ねこDIY:水飲み場環境改善
  • ねこDIY:水飲み場環境改善
  • 水を飲むうすちゃ
  • ケージがなくてもケージ用給水器を使えるようにする
  • ねこDIY:水飲み場環境改善
  • ねこDIY:水飲み場環境改善
  • そのままだと安定しないので、底面をなんらかの板にする
  • ねこDIY:水飲み場環境改善
  • 給水器を床にそのまま置くと、掃除機のじゃまに…

水は毎日新鮮なものに換えてやる。ねこ飼いの基本だ。我が家では1階と2階に1か所ずつ水飲み場を作っている。今回の「ねこDIY」は、水飲み場のちょっとした工夫だ。材料(給水器以外)はすべて100円ショップで揃う。

いつでも新鮮な水が飲める環境を

保護する前の「うすちゃ」にとって、餌場や水飲み場は複数あったに違いない。うちでは、庭の水道のところに置きっぱなしのバケツに水を溜めるようにしていた。植木の水やりや洗車などで使うので、バケツの水は数日ごと(夏場ならほぼ毎日)に交換される。雨水も溜まるので、意識して水をあげる必要はなかった。

野良から家で飼うことになってからしばらくは、普通に猫用のお皿や手頃な使い古しボウルを使っていた。だが、忙しい時は頻繁に水の交換ができないこともしばしば。古い水は猫も飲まないので、健康のためによくない。肉食の猫は腎臓の機能低下という宿命を抱えている。野生下で寿命が短いときは問題になりにくい問題だが、飼育下で寿命が延びた猫では無視できない。新鮮な水がいつでも飲める環境は重要だ。

ケージがない所に給水器を自立させる

最初に導入したのは、ペットボトルを利用するケージ用の給水器だ。ペットショップなどで1000円前後から売られている。お皿の水面は、ペットボトルの水がなくなるまで大気圧で一定に保たれる。なくなるまで放置することはできないが、水の交換頻度はおさえられるし、うっかり空のまま放置…ということもない。

ただしこのタイプの給水器の難点は、ケージがないと使えないことだ。うすちゃは野良だったが、人慣れしていたし室内で暴れまわることもなかったのでケージは使っていない。だが、ケージ用給水器を使えるようにするグッズを100円ショップで発見した。

水を飲むうすちゃ水を飲むうすちゃ

キッチンや机の上に小型のワイヤーネットを自立させるスタンドだ。小さいワイヤーネットにプラスチックの足をはめ込んで使う。壁にネットを取り付けるほどでもない小物を吊るすことが可能で、これを利用すればケージがなくても給水器だけを自立させることができる。

ただし、ネットの背面が水が入ったペットボトルで、前面が受け皿だけだとちょっと不安定だ。できれば板やパネルなどにタイラップで底面を固定して安定させたい。写真は家にあった何かの部品だ。コロンブスの卵的だが、やってみるとあっさり自立し、水飲み場ができた。660mlのペットボトルまでなら水を満タンにしてもバランスを保てる。これを1階に設置した。

そのままだと安定しないので、底面をなんらかの板にするそのままだと安定しないので、底面をなんらかの板にする

自動給水器を移動しやすくする台車もDIY

2階は水道がないので、電動ポンプがついた自動給水器を導入することにした。この手の給水器は、噴水のようになっていたり、いろいろな製品が出回っている。水やフィルターの交換、容器の手入れを考えてもっともシンプルなタイプにした。こちらは特に工夫なく設置していたのだが、しばらくすると部屋の掃除のときに本体をどう動かすかで悩むようになった。

水が入っているので、片手でひょいとどけることはできない。コードがついているため掃除機をかけるたびに場所を移動させるのも面倒だ。小さいキャスターのついた台があれば、掃除機のヘッドで簡単に移動させることがきる。

台車といってもちゃんとしたものではなく、やはり100円ショップで買ってきたキッチン用の小さい棚を利用した台車だ。キッチンの調理スペースで、調味料などを2段に置けるようにするための製品で、樹脂製の棚板に太めのワイヤーがはめ込んであるだけの簡易的なものだ。これを逆さまにして、底面になる部分に小型のキャスターを取り付けた。

100円ショップで売っている調味料などをのせる小型の棚にキャスターをとりつける100円ショップで売っている調味料などをのせる小型の棚にキャスターをとりつける

今回は小型のキャスター以外、家にある小物の流用をしたため、写真のような棚を使った。流用した棚が格子状に抜けた構造だったので、若干むりやりタイラップでキャスターを固定している。手ごろな木の板があれば、それを使ったほうがキャスターの取り付けは確実になるだろう。

キャスターはタイラップで固定しただけなので、ドリルもドライバーもネジも不要だ。ただし、給水器はそれなりの重量になるのでキャスターはゴムタイヤになったしっかりしたものを選ぶ必要がある。多少大きいくらいが給水器の底上げにもなり、猫が水を飲みやすくなる。なお、ワイヤーのガード(足)は、水を飲むのにじゃまそうだったので折りたたんで使っている。

掃除も楽で、給水器の高さ調整にもなる掃除も楽で、給水器の高さ調整にもなる

板にキャスターをつけただけの小型の台車は、実は応用範囲が広い。我が家では同じものをもうひとつ作り、ゴミ箱の台にしている。他にも、押し入れや机の下に置く、収納ボックスや箱を簡易台車に載せておけば、出し入れが楽な引き出しとして使うことができる。

《中尾真二》

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