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パンダ・タンタンの返還が22年12月末まで延長に、病状を考慮…神戸市立王子動物園

神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」
  • 神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ「タンタン」
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神戸市立王子動物園(兵庫県神戸市)は、ジャイアントパンダ「タンタン」の返還延長について発表した。

同園で2000年から日中共同飼育繁殖研究の目的で飼育展示しているジャイアントパンダのタンタン。返還期日については、新型コロナウイルス感染拡大状況や航空便の運航状況により、今年12月末までとなっていたが、タンタンの病状を考慮し、2022年12月末まで1年間の延長が決定した。

タンタンは今年3月に心臓疾患が判明し、同園は日中双方の専門家による技術的アドバイスを受けながら、各種検査と併せて心臓の収縮力低下に対する投薬治療(強心薬や体にたまった余分な水分を取り除く利尿薬の投薬量をコントロールするなど)を実施し、体調の維持に努めている。

また、8月中旬以降、薬の効果を補完するため、腹部から水分を体外に抜く措置も必要の範囲内で行いながら循環不全を改善し、タンタンの体調管理の維持にあたっているという。現在は、タンタンの心臓疾患による影響の負担を軽減するため、寝室に酸素供給装置を設置し、酸素濃度も高めている。

10月下旬には、日中双方の専門家でタンタンの病状評価が行われ、引き続き病状の推移を注視すべきとの認識で一致した。そのため、この度の返還延長が決定したという。同園は、今後とも日中双方で協力し、全力でタンタンの心臓疾患の治療に取組んでいくとしている。

なお、タンタンの観覧については、12月14日より健康管理に留意しながら屋内でのみ再開している(観覧時間は11時開始、13時受付終了)。ただし、観覧時間中であっても、検査等のために観覧できないことや、タンタンの体調によっては観覧を中止することがあるとのこと。

《鈴木まゆこ》

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