日経ナショナル ジオグラフィック発行の「ナショナル ジオグラフィック日本版」は、3月31日発売の4月号で創刊25周年を迎えた。
世界初となる英語以外の言語による月刊誌「ナショナル ジオグラフィック日本版」が創刊されたのは1995年。創刊号はコアラを表紙に、「消えゆくコアラの楽園」特集で生息地の危機を紹介した。それから25年、地球の自然や、世界中の文化を広く伝え、近年は「ジェンダー」「海洋プラスチックごみ」など、ダイバーシティ、地球温暖化、90億人の食、女性など、いわゆる「SDGs」が掲げる人類と地球の課題を先取りした情報を発信している。
今年は、3月号が通巻300号目、4月号が創刊25周年記念と、2ヶ月連続での記念特集号の発刊となる。4月号では、2070年の地球の姿を、良いシナリオと悪いシナリオの両面から科学的に予測。コントラストがわかるように、雑誌の表面、裏面のダブル表紙になっており、どちらの未来を選ぶのかを、読者とともに考えていくとのこと。
また、ナショジオ日本版25周年を記念した書籍の創刊も行う。3月9日刊行の『Women ここにいる私』を皮切りに、6タイトル以上の出版を予定している。
同社は、日本国内でさらに「ナショジオ」の名を広め新たなファンになってもらうことを目指し、2020年は雑誌以外でも様々な取り組みを行っていくとしている。