那須サファリパーク(栃木県那須郡)は、3月20日より、野生動物が暮らすサファリゾーンの中をラオスからきたゾウ使いが操るゾウの背中に乗って園内散歩をする「ゾウライドサファリ」を開始する。
東南アジア全域に生息していたアジアゾウは、現在絶滅危惧種となっている。ラオスでは過剰な材木需要が続くことで森林破壊が進み、野生のゾウはその生息地は追われ、家畜のゾウは仕事を失ってしまった。古くから東南アジアの人々はゾウを家畜として共生してきた。家畜ゾウとゾウ使いの仕事を守ることは、ひいては野生ゾウの住む森林を守り、そこにすむ他の野生動植物を守ることに繋がるという。
そこで、那須サファリパークでは、ゾウライドの売上の一部を寄付し、AWRC(アジア野生動物研究センター)と協力して、アジアの森林や野生生物の保全活動に取り組んでいくとしている。
「ゾウライドサファリ」は、入園料とは別途、大人(中学生以上)2000円、小人(3歳~小学生)1000円。1組3名(大人は2名)まで乗れ、所要時間は15分となっている。