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国立科学博物館、地域振興を目的とした巡回展キット「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」の貸し出しを開始

国立科学博物館、地域振興を目的とした新たな巡回展キット「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」の貸し出しを開始
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国立科学博物館は、収蔵庫で保管されている標本を活用し、地域振興を目的とした新たな巡回展キット「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」を開発。全国の様々な施設を対象に、哺乳類を中心とした貴重で珍しい剥製や資料で構成された展示キットの貸出を開始した。

国立科学博物館では、およそ480万点ほどの膨大な標本を有しているが、その多くは収蔵庫に保管され普段は公開されていない。同展示キットは、その収蔵庫の中から世界屈指の動物標本コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」を中心に、選りすぐりの哺乳類などの標本を紹介するものとなっている。

生物の形は長い進化の歴史の成果であり、動物の剥製はその歴史の「ある一時」を切り取った姿である。剥製となった動物が生きた環境には、その生息地における気候、地形、天敵や捕食対象、寄生虫、共に生きる同種他個体などがそこに含まれる。剥製を観察することで、環境への適応による動物の生き様や多様性の複雑さ、そして自然が創り出した美しさを知ることができる。

展示テーマは「観察の眼、発見の芽」。“声なき標本たち”の姿を通して、見つめる眼(観察)と見つける眼(発見)を育み、他の動物との意外な共通点、私たちの日常とのつながりなど、標本にまつわる学びや問いを発見することができる展示となっている。

動物の剥製1点1点を美術作品のようにじっくりと観察するという展示方法で、来館者と剥製の新しいコミュニケーションをつくる。標本に付帯するのは、解説ではなく、観察するための「視点」の提示。剥製周辺にはあえて情報を置かず、まっさらな視点での観察を促す。剥製だからできる観察、剥製だから生まれる発見を通して、自分なりの気付きへと導くという。

完成されている展示キットを貸し出すことで、科学系博物館だけではなく、全国の美術館や商業施設など多様な施設で開催が可能となる。これにより、全国の様々な施設で、来場者が標本資料に触れ、驚きや発見を体験する機会を創出していくとしている。

第1回目の巡回展は、7月22日から9月12日までの期間、大分県立美術館にて開催される。観覧料は、一般300円、小・中・高校生200円。

《鈴木まゆこ》

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