JAF(日本自動車連盟)は、1月1日から31日にかけて発生した、“猫がクルマに入り込んだことによるトラブル”の救援要請件数を発表した。
ドライバーから「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」とロードサービスの要請があった件数は全国で21件。このうち、エンジン始動後に気づき救援要請されたと明確にわかるものは11件だった。
猫が入り込んでいることに気づかずエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトなどに巻き込まれる場合がある。猫が命の危険にさらされるのはもちろんのこと、車の故障(ベルトの切れ、外れなど)にもつながりかねない。猫の命を守るためにも、乗車の前はボンネットなどエンジンルーム付近をやさしく叩くことを実践してほしいとしている。
また、ボンネットを叩くいわゆる“猫バンバン”は有効だが、万能ではなく、叩いて出てくるかは個猫差がある。叩いた後に猫の声や気配を感じた場合は、ボンネットを開けて中まで確認することが望ましい。
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なお、猫は寒い冬に暖かい場所を求めてエンジンルームに入り込むと思われがちだが、JAFには1年を通して猫がクルマに入り込むトラブルの救援要請があるという。猫は暖かい場所だけでなく狭い場所も好むため、駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくく暗く狭い空間で、警戒心の強い猫にとっては安心できるようだ。特に、体の小さい子猫は隙間に入り込みやすいため、子猫が生まれる季節も注意が必要だとしている。