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動物や植物の標本・資料が壁紙に、国立科学博物館とサンゲツがコラボ…全4種発売

“四六時中・サイエンスミュージアム”をテーマとした壁紙コレクション「DAY AND NIGHT SCIENCE MUSEUM」
  • “四六時中・サイエンスミュージアム”をテーマとした壁紙コレクション「DAY AND NIGHT SCIENCE MUSEUM」
  • 壁紙「WHALES AND DOLPHINS」
  • 壁紙「PLANTS」
  • 壁紙「BEASTS」
  • 壁紙「ROCKS」
  • 田島木綿子氏
  • 海老原淳氏
  • 川田伸一郎氏

国立科学博物館は、博物館資源の多様な活用の新たな取り組みとして、サンゲツの制作する新しい壁紙シリーズにおいて、同館の標本・資料等を素材とした壁紙制作に協力した。

同博物館では、企業等との連携を通じて、所蔵している標本・資料等の博物館資源の多様な活用を進めている。このたび、同社壁紙見本帳「2022-2024 リザーブ 1000」に掲載されている、「四六時中・サイエンスミュージアム」をテーマとした壁紙コレクション「DAY AND NIGHT SCIENCE MUSEUM」の4柄(「WHALES AND DOLPHINS」「PLANTS」「BEASTS」「ROCKS」)の壁紙制作に協力した。

例えば「PLANTS」では、いわゆる植物柄ではなく、博物館に収蔵されている「おし葉標本」そのままがデザインに使用されている。絵柄について「博物館の資料」として表現するという同社のコンセプトに共感し、デザインに必要な標本・資料の情報提供を行い、同館の動植物や地学の研究者4名が監修を担当。実際の標本のラベルが載っていたり、名前や産地といった情報を入れたりと、学術的にも正確に表現されている。

同社特設サイトでは、今回の壁紙制作で監修を行った研究者への、日頃担当している博物館資料や研究についてのインタビューや壁紙のテーマとなった標本・資料の背景についても詳しく掲載。

普段の生活で囲まれる「壁紙」というアイテムになることで、より多くの人が科学系博物館の貴重な標本・資料を目にすることができる。日頃科学系博物館と接する機会がなかった人にも、実物コレクションへの興味・関心を持つきっかけとなったり、さらに博物館の重要性や奥深さを知ってもらう入口になればと思っているという。

■監修担当
・動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島木綿子 研究主幹/専門:海棲哺乳類(イルカ、クジラ類)、提供資料:日本近海に生息するクジラ・イルカの研究イラスト
・植物研究部 陸上植物研究グループ 海老原淳 研究主幹/専門:シダ植物、提供資料:日本固有種おし葉標本のスキャン画像
・動物研究部 脊椎動物研究グループ 川田伸一郎 研究主幹/専門:哺乳類、提供資料:ヨシモトコレクション(陸生哺乳類剥製)の写真
・地学研究部 鉱物科学研究グループ 佐野貴司 グループ長/専門:火山・火山岩、提供資料:日本に産出する岩石試料
《山本真美》

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