麻布大学いのちの博物館は、自宅で学び、楽しめる「バーチャルいのちの博物館」を開館した。
この約2年間、新型コロナウイルスの感染拡大による感染予防対策のための入場制限や、外出自粛の拡大により、博物館を訪れる機会が減少している。そのため自宅に居ながら、安心・安全に展示標本を鑑賞しているように楽しめるバーチャル展示を開始した。
同博物館は、博物館の展示標本をご自宅などの好きな場所から好きな時に鑑賞できるよう、最新のVR技術の採用によって、展示室の様子や動物の標本を高画質の3DビューとVR映像で公開。VR映像としての鑑賞には専用ゴーグル(Oculus Quest2推奨)が必要だが、3Dビュー映像はPCやスマートフォンで楽しむことができる。
麻布大学いのちの博物館は、アジアゾウやキリン、ヘビなどの全身骨格を中心に、約500点もの動物標本を展示。骨格標本については、レプリカではなく全て本物の骨による展示であることが特長だ。本物の標本による迫力のある展示により、肌で感じ、命の大切さを学んで楽しむことができる。同館は15年9月に開館し、これまで延べ約3万3000人が来場した。館内には、「博物館へのいざないコーナー」「獣医学コーナー」「動物に学ぶコーナー」「生命・環境科学部コーナー」「歴史コーナー」「ハンズオンコーナー ~骨に触ってみよう!~」など複数のコーナーが設けられている。
今後、新型コロナウイルスの感染状況に応じてリアルの来館制限を緩和しながら、同博物館の併用により遠方で来場するのが難しい人への利用も推進。来館者のニーズに対応して、より多くの人に博物館鑑賞の機会を提供していく。また、いのちの博物館を手軽に楽しめるように公式Twitterでも情報を配信する。