リチャードソンジリスの連載、第3回は前回の続き。飼い方と注意点をもっと詳しくご紹介します。
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ゆっくりと新しい環境に慣れさせること
飼い始めのリチャードソンジリスは新しい環境に緊張しています。新しい家、新しいケージで新しい家族と暮らすことになります。ゆっくりと時間をかけて新生活に慣れさせましょう。まずは静かにリラックスできる環境を作ってあげてください。
リチャードソンジリスは好奇心旺盛。すぐにじっとしていられなくなりケージの外を気にし始めます。そのときは飼い主さんもケージの外から声をかけてあげましょう。そうするとリチャ達の警戒心も少しづつ和らいでいきます。でもあまり騒がしくするのは厳禁。ここは飼い主さんも我慢の時です。
距離を縮めて…しっぽで気持ちがわかる
リチャードソンジリス達と打ち解けるにはおやつが1番。美味しい食べ物に心が緩むのは人間と同じですね。リチャ達に話しかけながら手からおやつをあげましょう。最初は警戒します。しっぽの毛がふわーっと膨らむのが目印です。
ゆっくりと手を伸ばしておやつをあげると次第に自分から近寄り飼い主さんの手から取って食べるようになります。すぐに慣れてくれる子もいれば、時間がかかる子もいます。我慢、我慢。焦らず距離を縮めて…。飼い主さんの前でリチャ達がしっぽをフリフリ振るようになればもう大丈夫。きっと心を開いてくれています。
懐きやすく、自分から膝に乗ってくることも
リチャードソンジリスは懐きやすい動物だと思います。慣れてくると触れたり、抱っこしたりできるようになります。我が家のリチャ達は耳の辺りを撫でられるのが好きです。撫でてあげるとうっとりと目を閉じてじっとしています。お返しに毛繕いをするように私の指をマッサージしてくれることもあって、それがすごく気持ち良いです。
段々と飼い主の手をのぞいておやつを探したり、髪の毛で遊んだり、膝に乗ってきたりするようになります。我が家のリチャ達は1階のケージを開けるとすぐに集まって来て外をのぞきます。ケージと飼い主に慣れてくるとリチャードソンジリスの興味は次の段階へ。ケージを飛び出して新しい冒険が始まります。
脱走上手なので気をつけよう!
勇気のある子はすぐにケージから出て部屋の中をあっちこっち走り回り始めます。1匹が脱走すると他の子も後を追って外の世界へ。部屋の中で放し飼いをしている時は家の柱や家具、電気ケーブルなどを齧ることがあるので注意が必要です。
自分からケージに帰ろうとしない子もいます。そのときは少し様子見。最初の頃はおやつでケージの近くにおびき寄せましょう。慣れきっていない時には、ケージの外でつかまるのを嫌がり噛む子がいます。歯が長いので本気で噛まれると深い傷になり危険です。
飼育の注意点、温度調整や掃除はしっかりと
リチャードソンジリス飼育の注意点として室内の温度調整があります。適正温度は15~25度と言われています。日本の気候だと夏場の冷房は必須でしょう。我が家のリチャ達は普段からぐーたらですが暑くなるとさらに酷くなります。反対に寒すぎると冬眠してしまいますので温度調整はしっかりと。
ケージの掃除も小まめにしましょう。1匹あたりの糞の量は結構多いので、我が家ではケージの2階、3階は毎日拭き掃除。敷材チップを敷き詰めた1階は週に1度チップを半分づつ入れ替えるようにしています。
病気を隠すのがとても上手、毎日よく観察を
最後にリチャードソンジリスの病気について。大事なことは毎日よく観察をすることです。なぜかと言うとリチャードソンジリスは病気を隠すのがとても上手で、気づいた時には症状が進んでしまっているという事例が多いためです。3、4歳頃になると体力が落ちて病気にかかりやすくなります。
「いつもと様子が違う」と思ったら病気を疑いましょう。傷や腫瘍があるとわかりやすいですが、食事量が減ったりするのも1つのサインです。特に息苦しそうにしていたり、お腹で呼吸をするようになったら歯芽腫(オドントーマ)という致命的な病気の可能性がありますのですぐに病院に連れて行ってあげてください。
リチャードソンジリスは一般的な動物病院では診察してもらえない場合が多いです。飼う前に近くにエキゾチックペットを診察してくれる獣医さんがいるかどうかを調べておくと万が一の時にも安心です。