富士経済は、高価格・高付加価値商品が増加しているペット関連商品の国内市場を調査し、結果を発表した。
同調査によると、2019年の国内市場はすべてのカテゴリーで伸長し、2018年比2.8%増の4771億円となったという。
ペットフード市場は、ドッグフードの不振により2018年は縮小したが、2019年はプレミアムフードの好調により拡大。キャットフードは2018年に引き続き伸びており、特にキャットスナックは咋対比44.4%増の273億円にものぼった。これは、猫へスナックを与えることが定着したことが考えられるとしており、今後も堅調に市場が拡大していくと見込んでいる。
ペットケア用品は、しつけ剤や防虫剤・殺虫剤などが縮小したものの、市場規模の大きい猫砂やトイレ用シーツなどが伸長したことで、2019年は2018年比2.3%増となった。さらに、ボディータオルやデンタルケア用品などが好調で、マナーウェアとしての認知向上によりオムツの市場も伸びている。同社によると、今後もペットの室内飼育率の上昇により、ケア意識が高まるとともに、市場の拡大も予想されるとのこと。
ペット生活用品は、長梅雨や暖冬の影響を受け、マットやヒーターなどの季節商材が不調。さらに、首輪や引紐も低調という結果だった。しかし、自動給水器やケージなどが好調だったことにより、全体的には1.4%の増加となった。同社はこの結果を受け、高付加価値商品の開発により、買い替えを促進することで市場は活性化するとみられる。
なお、同調査の結果は、「2020年 ペット関連市場マーケティング総覧」にまとめられている。