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アドベンチャーワールド、エンペラーペンギンの赤ちゃんを親元へ…10月19日

アドベンチャーワールド、エンペラーペンギンの赤ちゃんを親元へ
  • アドベンチャーワールド、エンペラーペンギンの赤ちゃんを親元へ
  • 人気キャラクター「コウペンちゃん」とコラボしたマスコットぬいぐるみ
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アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、10月2日に誕生したエンペラーペンギンの赤ちゃんを、10月19日に親元へ戻すと発表した。

同園では、赤ちゃんの安定した成育に繋げるため、目標体重500gに成長するまで人の手で育てる「初期人工育雛」を行っているが、10月16日に目標体重を超え、17日の時点では537gにまで成長した。そのため、19日に親鳥の元へ戻すことになったという。

今後は親鳥に雛を抱かせたまま、スタッフが餌を与える介添え給餌を行いながら、自然育雛の成功に向けて親子をサポートしていくとしている。なお、自然育雛への移行に伴い、公開場所をペンギン王国1階から、海獣館2階へと変更するとのこと。

また、同園では、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を入れている。そして、1997年に世界最大のペンギンであるエンペラーペンギンの繁殖研究を開始した。

しかし、これまで同園で誕生した14羽(今回の赤ちゃんも含む)は、全て同じ両親から生まれているため、血統問題が深刻化しているという。そこで、ペンギンプロジェクトの一環として、未来の繁殖のため2009年より、名古屋港水族館(愛知県名古屋市)との間でブリーディングローン(希少な動物を絶やさず増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸したり借りたりする制度)を開始した。まだ誕生には至っていないが、今後も有精卵に繋がるように取り組んでいくとしている。

また同園では、人気キャラクター「コウペンちゃん」とコラボし、園内で暮らす8種類のペンギンに変身したコウペンちゃんのマスコットぬいぐるみを、10月24日より発売すると発表した。同時に「こころにいつもSmileを~!コウペンちゃんコラボキャンペーン」を、10月24日から2021年1月31日まで開催する。キャンペーン中は、限定デザインの年間パスポートや園内にフォトスポットが登場するとのこと。

《鈴木まゆこ》

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