誠文堂新光社は、2021年1月12日に、『増補改訂 最新 世界の犬種大図鑑』を刊行する。
柴犬、ダックスフンド、プードルといった日本で馴染みのある犬種以外にも、世界中には様々な犬種がいる。その数は500種とも、1000種を超えるとも言われているが、同書はその中から、犬種として血統を守り、維持されている犬種430種を1冊にまとめて紹介している。
それぞれ犬種には、牧羊犬や荷物の運搬、橇犬、猟犬など、作業や役目のために作り出された歴史がある。また、その原産国や地域の地理や歴史、人々の暮らしに深く関わってきたため、近接する国やエリアで似通った犬種が残っていたり、逆に離れた国でも、同じような目的で、同じような犬種をつくりだしていたりと、その成立までの背景や歴史を掘り下げていくと興味深いつながりが見えてくるという。
同書では、犬種について、大きさや性質といったデータだけではなく、そういった歴史や背景についても詳しく紹介。また、犬などの図鑑にありがちな、白バックで犬の立ち姿だけを掲載するのではなく、作業中のその犬種特有の動きであったり、大きさなどがわかる写真がセレクトされており、より犬種について理解しやすいビジュアルと情報で構成された犬種図鑑となっている。
今回の改訂では新たに10犬種が追加され、国内の犬種図鑑では最多の掲載種数となった。また既出の犬種についてもデータが最新の情報にアップデートされている。
著者は長年犬を中心に動物関連の著作を行っている、スウェーデン在住の藤田りか子氏。また日本を含め、ヨーロッパやアジアのケネルクラブなどを統括するFCI(国際畜犬連盟)のスタンダード委員会会長、リネー・ヴィレス氏の編集協力のもと制作されている。