今、SNSを中心に「モルカー」なるものが話題となっている。モルモットのぬいぐるみを使ったアニメーション番組だが、クルマになっていて人が乗れる。でもタイヤは回らず足のように動く。観たことの人には何を言っているのかわからないと思うが、こういう「右脳に直接語りかける」コンテンツに理屈や説明は不要だろう。観れば多くの人がハマる、はず。
お帰りタイムは「モルモットの大行進」
と、思っていたら、なんとモルモットたちがトコトコ連なって歩く様子が見られる場所があるという。それは「まちだリス園」(東京都町田市)。同園はリスの放し飼いエリアが人気のスポットだが、モルモットもたくさん飼育されていて、エサをあげたりできる。
そして、毎日閉園30分前、15:30ごろから「モルモットの大行進」が行われる。展示エリアから寝床のケージに戻るのだが、道路のようなコースをモルモットが一列に移動するのだ。時々、立ち止まる子が渋滞を作ったり、逆走しだしたりとカオスっぷりがまさにリアルモルカー状態だそうだ。
そんな情報を得たので、右脳でしか思考できない記者は深い考えなしに「まちだリス園」に行ってきた。
今日はスムーズにケージへ
同園には現在、150匹前後のモルモットがいるという。展示エリアにでてくるのはそのうち体調確認などでOKとなった120匹前後。移動式の小屋や橋などがあり、モルモットたちがプイプイ、もにゅもにゅいいながら遊んでいる。だいたいは固まっているが、園内で買えるえさを与えるとたくさん寄ってくる。エサがなくてもケージに近づくと鼻をひくひくさせてカメラをかじろうとしていた。
3時すぎになるとスタッフが「大行進」の準備のため小屋を片づけたり、ケージや橋(道路)をセットしたりするからか、モルモットたちはお帰り口に集まってくる。120匹くらいの「モルモット玉」ができる。すかさず右脳が「手を突っ込みたい」と叫ぶ。申し訳程度の左脳が「いやそれだけはやめてくれ」と懇願する。
取材したときの「大行進」は非常にスムーズだったらしく、どのケージにもほぼ均等に収まってくれた。日によっては展示エリアから出てこなかったり、小屋に隠れていたりするそうだ。また、天候や混雑状況によっては「モルモットの大行進」がお休みになることもある。密を避けるためにも平日がおすすめだ。