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『ナラの世界へ 子猫とふたり旅 自転車で世界一周』、K&Bパブリッシャーズより刊行…5月8日

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『ナラの世界へ 子猫とふたり旅 自転車で世界一周』、K&Bパブリッシャーズより刊行
  • 『ナラの世界へ 子猫とふたり旅 自転車で世界一周』、K&Bパブリッシャーズより刊行
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K&Bパブリッシャーズは、『ナラの世界へ 子猫とふたり旅 自転車で世界一周』を5月8日に刊行する。

マッチョな青年と捨て猫ナラの、波乱と至福の世界一周自転車旅行記。同書は、2020年9月に刊行され、現在欧州を中心に16ヶ国で発売されている旅行ノンフィクション『Nala's World』の日本語版。

2018年9月、スコットランドの海岸部の街・ダンバーに暮らすディーンは30歳を迎えて、自転車で世界をめぐる旅に出る。途中、ボスニアの山あいで痩せこけた捨て猫と出会い、自転車で一緒に旅をはじめることに。子猫にはナラと名付け、ペット用パスポートも整え、予防注射も受けさせて、ともに国境を越えていく。人懐っこくて好奇心いっぱいのナラは、自転車の前かごから身を乗り出して風を感じ、風景を楽しみ、一緒に旅を楽しんでいる。

そんな様子をアクションカメラやドローンで撮影し、SNSなどに投稿をしていると、ある日、SNSの通知が鳴り止まないほどに。世界中の多くの人々がディーンとナラの旅に共感し、その輪が世界中に広がっていく。ある者は過酷な自転車旅行の金銭面でのサポートを申し出たり、またある者は滞在先を訪れたり、部屋を提供したり。もちろん旅には、トラブルや不測の事態が常につきまとう。2人は多くの人に支えられながら乗り越えていくが…。

同書は、著者ディーン氏が旅先でナラと運命的な出会いをし、苦楽をともにしながら人々との交流を楽しみ、ときに動物のおかれている過酷な環境や様々な社会問題に心を痛めながら、コロナ禍で中断を余儀なくされるまでの旅行記だ。

ディーン氏はナラに限らず、旅の途中で出会う捨て犬などの保護にも奔走するほか、動物保護団体への協力を呼びかけるなど、身近に起こる大小様々な問題に真剣に向き合い、自分に何ができるのかを考え、行動していく。同氏は、ナラとともに訪問したギリシアでは環境問題、難民問題をも目の当たりし、我々がこの時代に抱える問題を改めて問いかけている。

《鈴木まゆこ》

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