動物のリアルを伝えるWebメディア

【僕と愛犬の癌闘病記 vol.2】犬と猫、生活するとここまで違うのか!? 驚きの日々を過ごす

パピヨンのルナ
  • パピヨンのルナ
  • パピヨンのルナ

移行上皮癌と診断され、闘病中のルナですが、今現在は元気に過ごしています。ただ、ここ数日、右後ろ足を庇っているので何かしらの痛みが発生しているのかもしれません。

気になって病院でレントゲンを撮ってもらったところ、特別悪い部分は見当たらないけれど、癌が骨に転移している可能性はあるとのこと。まずは痛み止めを飲んでみて、治らなければ原因を特定しましょうということになりました。また散歩に行けるようになってほしいと思っています。

最初の難関! 犬と猫では教え方が全く違う

さて、前回の続き、ルナとの出会いのその後です。ペットショップへ引き取りに行き、段ボールで作られた簡易的なケージに入って自宅へ向かったのですが、車内ではおとなしいものでジーッと良い子にしているルナ。最初に抱っこしたときもおとなしかったので、そういう性格なのかな? と感じていました。

いざ家に着いてルナが過ごすことが多くなるリビングでケージから出すと、やはり慣れない場所のせいなのかキョロキョロしながらリビングを探索。そういえばトイレの場所を教えていなかったと思い、持ち上げてトイレまで連れて行き“ここがトイレだよ”と通じない日本語で語りかけます。が、飼い主の気持ちなど関係無いとばかりに違う所でオシッコをする日々。目が合うと“あたし悪くないし”という顔が憎らしいようで可愛くも感じます。事前に調べたネット情報では“焦らずしつけましょう。叩くことはもちろんのこと怒っちゃダメ”というのを読んでいたので、何度もトイレに連れて行き根気よく教えていきました。心の中では、猫は簡単にトイレを覚えたよなーと思いながら。

猫にトイレを覚えてもらうのは簡単で(個体差はしれませんが)、初めてのトイレを失敗しても、それを拭き取ったティッシュをトイレに入れて臭いを嗅がせたらそこがトイレだと認識してくれていました。ただし、猫あるあるですがトイレの臭いはキツいです。頻繁に掃除をしないと常に臭う状態になってしまいます。今はトイレの砂や吸収マットが優秀なので以前よりは臭わなくなりましたけどね。

可愛いだけではなかった、慣れてくれば本性が…

同居生活を始めてから数日は、朝起きたらまず粗相の掃除から始まります。まるでリビング全体がトイレのように、あちらこちらで粗相しまくりです。飼い主としても寝起き早々に掃除となると心が折れます。何か良い方法はないかな? と思い、しつけ用のトイレシーツを使ったり、猫の時と同じようにオシッコを掃除したティッシュをトイレに置いてみたり、家にいるときには15分ごとにトイレへ連れて行ったりと試行錯誤の日々。それに加えて一緒の生活に慣れてきたのか、何かを訴えたいときや気に入らないことがあるとキャンキャンと鳴き叫びます。インターホンが鳴ればキャンキャン、お腹が減ればキャンキャン、散歩行きたいアピールでキャンキャンと。さすがに憤慨しそうになったのは、僕がソファーに座りながらテレビを観ていると、いきなり僕の足首を噛み、上に乗せろと強行アピールしてきた時。乗せたら乗せたで突然手を噛んでくるなど、気の強さ? を出してきました。

それこそ日々ネットで犬のしつけ方を調べて実践しましたが、思うようには全くいかず苛立ったこともあります。しかし、言うことを聞かないからとは言え、決して見捨てるわけにはいきません。ご飯を食べているときや寝ているときは本当に可愛いのです。お互いの意思疎通が出来るようになればもっと可愛く、楽しくなるのだろうと思っていました。そして色々と考えた結果、ネットでしつけについて調べている中で存在を知った“ドッグトレーナーさん”に助けてもらおうと考え、検索してみます。僕が在宅勤務メインなので、自宅まで出張してくれることが条件でした。

住んでいた地域で活動しているドッグトレーナーさんは何人かいて、ホームページを見てトレーナーさんごとに何が違うのかを調べてみましたが、正直僕には違いが分かりません。金額も似たり寄ったりで1回4000~8000円ぐらいの幅だったと思います。一先ず思いつきで決定したドッグトレーナーさんに連絡を取り、カウンセリングを受けることにしました。

お願いしたドッグトレーナーさんは比較的若い20代の男性。ルナの様子を見ながら撫でたり抱っこしたりしています。僕と他愛もない話をしながらもルナの様子を見つつ、カウンセリングの結果を説明してくれました。犬は生後5ヶ月ぐらいまでに社会性を養うそうで、ある意味で先々の性格が固まってくる期間であるとのこと。ルールを教えること、色々な経験をさせることによって人間との生活に対する柔軟性を身につけるそうです。そして今のルナは「自分がお姫様状態で、それこそ自分が一番強いと思っているのでしょうね」とも。「ただ、まだ間に合う時期ではあるので今からでも遅くはないですよ」と言われて即決しました。せっかく縁があって一緒に生活をすることになったのだから楽しく過ごしたい…そういった思いからです。

初めて知ったドッグトレーナーさんという存在。決して安い金額ではないですが、今日までの愛犬との生活を振り返れば、とても有意義な出費だったと感じています。何を教わったのか、そしてルナがどう変わっていったのかはまた次回お話します。

《藤澤純一》

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top