国立科学博物館は、日本に生息するトドやオットセイ、アザラシといった鰭脚(ききゃく)類のイラストをまとめたオリジナル大判ポスター「日本の鰭脚類」を、8月30日に国立科学博物ミュージアムショップおよび国立科学博物館オンラインミュージアムショップにて発売した。
ポスターには、日本に生息するトドとオットセイ、そして5種のアザラシのイラストが描かれている。リアルに描かれたイラストは、動物生態画の第一人者である田中豊美氏によるもの。ポスターは、同氏のイラストを同館の研究者で海棲哺乳類が専門の田島木綿子氏(動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹)が監修および編集して制作された国立科学博物館オリジナル商品だ。
同じ鰭脚類というグループに属しているが、よく見るとその体には違いやそれぞれの特徴があることがわかる。例えば、トドとオットセイには耳(耳介)がついているが、アザラシたちには耳(耳介)がない。しかし、アザラシには本当に耳がないというわけではなく、顔のあたりをよく見ると、ちょこんと耳の穴がついていることがわかる。
また、ポスターにはスケールバー(縮尺)が記されており、生き物たちの大きさが分かり、それぞれの生き物の大きさも比べることができる。価格は980円(税込)。
同館は、このポスターから日本の鰭脚類への関心を深めてもらうことを期待するとしている。