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感情表現豊かで日々楽しませてくれる、うさぎと映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』の魅力

動物 コラム
ホーランドロップの「ゴジラ」ちゃん
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  • 『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
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一緒に暮らしてわかった、うさぎの本当の可愛さ



うさぎがどんな動物か、ご存知ですか? あまり関わりのない人の多くは、「ふわふわの毛に覆われた、ただただ可愛くて大人しい生き物」というイメージを持っていると思います。私も実際にうさぎと暮らし始めるまでは、ずっとそう思っていました。

そんな私が、うさぎとの生活をスタートしたのは約10年前。きっかけは、うさぎカフェでの運命的な出会いでした。その可愛さにひかれて、これまでペットを飼うことは考えていなかった私の心に「この子を家に連れて帰りたい」という気持ちがふつふつと湧いてきたのです。唐突に始まったうさぎとの共同生活でしたが、その日々は笑いに溢れたとても幸せなもので、気付いた時にはかけがえのない家族になっていました。

■“三羽三様”の性格、アピールの方法もそれぞれ

私にとって、うさぎの一番の魅力は感情表現の豊かさ。嫌なことは「嫌」、嬉しいことは「嬉しい」、そしてなにより「大好き」という気持ちを全身全霊で伝えてくれる自己主張の強さが可愛くて、どんどん夢中になっていきました。

美味しい物を食べるとその場で嬉しそうに飛び跳ねたり、出かける用意をしていると膝に乗ってきて、寂しいとアピールをしたり、ケージの掃除やグルーミングなど嫌なことをされると仕返しに噛みつきに来て、全速力で逃げたり…。毎日毎日、新しい表情を見せてくれます。ちなみに「うさぎは寂しいと死ぬ」という話は都市伝説。構ってほしくない時は、自分で静かな居場所を見つけて大人しくしているなど、犬よりは猫に近い自立した性格も魅力的です。

私はこれまで、歴代3羽のうさぎたちと暮らしてきましたが、1羽1羽まったく性格も違います。のんびり屋の「けだま」、短気だけど優しい「けまり」、そして怖がりで甘えん坊の「ゴジラ」。全員の性格を説明することができるほどみんな個性的で、日々笑わせてくれました。それは、映画「ピーターラビット」シリーズの主人公や個性豊かな仲間たちと、まったく同じ。怒った時の行動や、寂しい時のアピールの仕方など、みんなそれぞれの方法で表現してくれるのです。

小さなイビキをかきながら寝る子もいれば、寝る時は絶対に横にならない子もいます。食べ物の好き嫌いも、それぞれ。パセリの茎が好きな子や、ニンジンが嫌いな子、硬いチモシー(干し草)を食べてくれない子など、一緒に暮らしていると日々新たな発見がある点も、毎日を楽しく過ごせるポイントです。

■一所懸命、何かを伝えようとしてくれる

共通点は、好奇心旺盛でチャレンジャーであること! ママである私と一緒に居たくて今まで登れなかった階段を必死で登り、降りられなくて困ったり、ローテーブルの上に飛び乗ろうとして失敗したり、おっちょこちょいな一面も見せてくれます。仕事でPC作業に集中していると、マウスを握っている手に無理矢理頭をつっこんで、「撫でて!」とアピールしてくることもありました。

そんな風に、うさぎはみんな一所懸命、何かを伝えようとしてくれます。そのため、全てを分かってあげられるわけではないことが一緒に暮らしているともどかしく、「言葉が通じればいいのに」と何度思ったかわかりません。

『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は、うさぎのピーター達と一緒に暮らすビア、そして夫であるトーマスが本当の家族になっていく物語。絵本を基に実写化されたエンターテイメントムービーではありますが、うさぎとの暮らしの中で感じることや、願うことが随所に散りばめられた、うさぎ好きなら共感ポイント満載のストーリーなのです。

ホーランドロップの「ゴジラ」ちゃん
ホーランドロップの「ゴジラ」ちゃん


《先川知香》





うさぎの意外な一面にも触れられる映画



ピーターラビットと言えば、うさぎ界のアイドルだ。英国の作家ビアトリクス・ポターによって生み出された愛らしいキャラクターは、1901年の自費出版を経て、1902年に発売された『ピーターラビットのおはなし』によって、世界中の人気者となった。発売当初からベストセラーの仲間入りを果たし、絵本はシリーズ化。誕生から100年以上だった今も、世界中で読み継がれている。

そんな彼の物語が『ピーターラビット』として映画化、しかも実写化されると聞いたときは驚いた。それは可能なのかと。だが、映画を観て思わず微笑んだ。ピーターたちには、可愛さだけでなく、ぬいぐるみのような外見からは予想もつかない自立心や頑固さ、攻撃的な一面すらも見事に投影されていて、予想以上に生き生きとしていたからだ。野生動物たちに代わり、少々やんちゃなスタイルで自然保護や動物の尊厳についての大切なメッセージを、さらりと送り込んでくるあたりが秀逸だった。

きっとそう思った人が多かったのだろう。続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』が、それほど間を置くことなく、今年パワーアップして登場した。コミカルさはそのままに、クライムサスペンスやアクション大作に引けをとらないほどの興奮度は前作以上。アストン・マーティンに乗って繰り広げられるカー・アクションの数々には、ジェームズ・ボンドの姿すらちらつかせる。こんなパロディも英国らしくて楽しいことこの上ない。


『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』


■庭の野菜を巡って繰り広げられる攻防戦

映画『ピーターラビット』シリーズの面白さは、原作の枠に囚われず、ミュージカル仕立ての演出や派手なアクションシーンをふんだんに取り入れ、イギリスらしい自由さとウィットに富んだ娯楽作品として大胆にアダプテーションされている点にある。主役はもちろん、美しい自然が広がるイギリスの湖水地方ウィンダミアで暮らすうさぎたち。第一作『ピーターラビット』では、ブルーのジャケットを着たいたずら好きのピーター(パンツはなし!)と3つ子の妹フロプシー、モプシ-、カトンテール、そしていとこのベンジャミンが、頑固おやじのマグレガーと庭の野菜を巡って攻防戦を繰り返す。

そんな状況下で彼らの味方となってくれるのが、“隣人”のビア。もちろん原作者のビアトリクス・ポターがモデルだ。実は、ピーターの父親はマグレガーに捕まり、パイにされてしまったという過去がある。マザー・グースの国、英国の文学だけに絵本とはいえその中身はなかなかダークだ。だが、悲しい過去をベースにしたピーターの野性的なたくましさが、ファンタジーの枠に収まらないボーダーレスなエンターテインメントを可能にしているのだ。

一作目の冒頭でマグレガーおじさんは亡くなるが、相続人である甥のトーマスが、ロンドンからやってくる。うさぎたちを忌み嫌う潔癖症の彼が、本性を隠して大好きなビアと大接近したことから、ピーターたちによる追い出し作戦が始まるのだ。

新たな敵トーマスはピーターたちを「ねずみ」と呼び、毛嫌いする。しかも、よりによってねずみからも「同じ齧歯類だから」と言われ、ピーターが「違う!」と不快感を示すあたりも面白い。実際、ねずみは齧歯目だが、うさぎは重歯目(うさぎ目)。こんなエピソードもうさぎ好きのプライドをくすぐるのだろう。

■実際の動物の性質が面白おかしく投影された、森の仲間たち

3年後を描いた続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』では、ビアをめぐるピーターとトーマスの全面抗争も終息し、ビアとトーマスが結婚。一見、おだやかな暮らしではあるものの、父親気取りであれこれ指図するトーマスにうんざり気味のピーターは、反抗期の若者のようにやさぐれていく。ついに、田舎暮らしに嫌気がさしたピーターは、3つ子やベンジャミンからも距離を置き、大都会グロスターの闇社会へ逃亡(原作ファンにはお馴染みの「グロスターの仕たて屋」も登場!)。街で出会った老ワルうさぎのバーナバスに騙されて強盗団に加入してしまう。ピーターのこじらせ具合は半端なく、単なる“うさぎごと”では片付けられないほどリアルな青春ドラマが展開していくのだ。やがて、森の仲間も巻き込んで大騒動となるのだが…。

『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』


一作目だけでなく二作目も、動物キャラクターたちの大集合が何とも楽しい。食いしん坊ブタのピグリン・ブランド、騒がしいアヒルのジマイマ、釣りが大好きなカエルのジェレミー・フィッシャー、肝の据わったハリネズミのティギーおばさん、欲張りなアナグマ・トミー、「ヘッドライト」にフリーズする鹿のフィリックスらは、実際の動物の性質が面白おかしく投影されていて、動物好きにもたまらない。原作ファンにはお馴染みの要素が盛り沢山で、ピーターラビットの世界観を余すことなく楽しめる仕組みが嬉しい限りだ。

■これまでのイメージを覆す、個性豊かなうさぎたち

それにしても、シリーズ全編を通して描かれるうさぎたちの個性の豊かさと言ったら。都会の人間が勝手に抱いている、うさぎ=愛玩動物というイメージを鮮やかに覆していて、何とも痛快だ。うさぎとの暮らすREANIMALライターの先川知香さんは、彼らは独立心旺盛で「犬よりは猫に近い自立した性格も魅力的」と語る。感情表現が豊かで自己主張の強さが可愛いとも述べている。

うさぎは静かに野菜を食んでいる大人しい生き物というイメージを持つ人もいるかもしれないが、実は、ピーター化するポテンシャルはすべての家うさぎにも大いにあるというわけだ。先川さんは、これまで共に暮らした3羽にも言及。それぞれが個性的だが「共通点は、好奇心旺盛でチャレンジャーであること!」と評し、楽しいエピソードも披露してくれている。なんだか、映画のピーターたちの言動がやけに真実味を帯びてくるではないか。

最後に、映画の中で最も印象的だったことを一つ。お互いのおでこをつける仕草が登場するのだが、これはうさぎの仲直りの印だという。行動の意味には諸説あるようだが、うさぎと暮らした経験を持つ筆者は、本シリーズを観るまで知らなかった。絵本の楽しさだけでなく、うさぎの魅力もたっぷり詰まった『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』で、ぜひうさぎたちの意外な一面にも触れてみてほしい。もちろん、第一作のおさらいもお忘れなく。
《牧口じゅん》


『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』公式HPページはこちら

■『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
9月1日(水)よりデジタル配信中
9月24日(金)ブルーレイ&DVD発売・レンタル開始
・プレミアムBOX【完全数量限定】 7,480円(税込)
・ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】 5,280円(税込)
・4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】 7,480円(税込)
発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C) 2021 Columbia Pictures Industries, Inc., 2.0 Entertainment Borrower, LLC and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved. PETER RABBIT and all associated characters TM & (C) Frederick Warne & Co. Limited.


 


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《まとめ・構成 REANIMAL編集部》

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