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壁や柱の傷を防ぎたい…爪とぎをブックエンドで立てる【ねこDIY】

爪とぎをブックエンドで立てる[ねこDIY]
  • 爪とぎをブックエンドで立てる[ねこDIY]
  • 一応、といでくれた
  • 普段はこの爪とぎ箱を愛用している我が家のうすちゃ
  • 寝床兼用ラックに括り付けたりしているが、直立型の爪とぎがほしい
  • 材料はこれだけ
  • アルミ板にヤスリで溝をつけ曲げる。万力などがあると便利
  • ホルダーの形になったが、折り返しの幅が広いので爪とぎ面を狭めてしまう
  • 折り返し部分をカットする

我が家の猫、うすちゃの爪とぎは、マットやじゅうたんなど平らなところが定番だが、時々壁や柱、椅子の背もたれなどでといでしまうこともある。普段は平たい段ボールに設置した爪とぎを設置しているが、縦型のものも必要かもしれない。

直立型の爪とぎを作るには?

とりあえず以前作った寝床兼用品ラック(100均のボール紙製組み立てラック)に爪とぎを一つくくりつけてある。あまり使う様子がないので、壁に立てかけるように直立した爪とぎが作れないかと考えてみた。

素材を物色しているとき、使っていないブックエンドに目が行った。金属製の自立する、棚の仕切りタイプのものだ。いつどこで買ったかは不明だが、これに爪とぎを貼り付ければ立てることができる。だが、テープやのりで貼り付けると片面しか使えなくなる。ボロボロになったら裏面にひっくり返したり、取り替えて使いたい。

固定式ではなくホルダーのようにして、ブックエンドの各面に爪とぎのサイズに合わせたブラケット状のものを作ってやればいい。幸い鉄板製のブックエンドなので、うまく縁を曲げたりすればいけそうである。

材料はこれだけ材料はこれだけ

ブックエンドに爪とぎホルダーをつける

ということで、作ってみた。まず、家にある爪とぎのサイズを測り、爪とぎの両サイドと下をホールドする形を考える。爪とぎのサイズはメーカーや銘柄によって微妙に異なる。普段使っている製品のサイズに合わせる。

下側はブックエンドの本の下に挟む部分を折り曲げて、余分な部分をカットする。両サイドは、両側を支えるだけでなく手前の面にも回り込んでしっかり固定したい。そのため、新たな板を追加して折り曲げてサイドガードを作った。ただし、鉄板などは専用のベンダーで曲げるわけではないので、直角がきれいに出るわけではない。また、板の厚みがあるので測った寸法ぴったりではなく全体で2mmくらい余裕を持った寸法にすることが重要だ。

爪とぎの下側を支えるためにブックエンドの底板を曲げる爪とぎの下側を支えるためにブックエンドの底板を曲げる

板はホームセンターでカットされたアルミ板を利用した。アルミは加工しやすくて用途が広い。今回は爪とぎをしっかりホールドしたいので、ちょっと厚めの板(1mm以上)を使った。この厚さになるときれいに切ったり折り曲げたりするにはそれなりの力が必要だ。

ガイド板の固定は、両面テープで行った。本当は穴あけしてリベットで留めようか思っていたが、仮止めのつもりの両面テープが強粘着タイプだったので、かなりしっかり固定できた。そのまま使えそうなのでしばらくこれで様子を見ることにする。

金属の曲げ加工はヤスリで溝を入れておく

曲げる部分はあらかじめ金切のこぎりやヤスリで浅い溝を切っておく。溝が深いと曲げたときにそのまま折れる危険がある。ブックエンドの金属はさらに分厚い。切り込みを入れても曲げるには万力などがあるとよい。ブックエンドのカットはさらに難しい。もちろん金のこでカットできるが、楽ではない。自分は電動グラインダーでカットし、縁を丸く削っていった。カットした部分はバリ(ささくれのようなギザギザ)がたくさんでているので、ヤスリできれいに削っておく。

今回は色を塗っていないが、ブックエンドの切り口やブラケットがアルミの下地そのままなので好きな色に着色した方がよいだろう(爪とぎのホルダーそのものはかじられることはない前提)。

完成。まずはにおいチェック完成。まずはにおいチェック

現状は壁際などに立てつかる前提だが、爪とぎの体勢や力のかかる方向によっては、本体が前に倒れてしまう可能性がある。猫が乗れる広さの板に固定したり、ブックエンドの壁側に少し傾くように曲げて爪とぎが壁にもたれるようにしたりするとよい。

棚に引っかけることで倒立利用も可能に

実は、ホルダーのサイズがかなりぴったりサイズになっているので、逆さにしても爪とぎがズレたり落ちてきたりしない。このまま横に寝かして斜めの爪とぎとしてもいいし、本棚などに引っかけて高い位置に設置することもできる。

試しにこんなところに差し込んでみた試しにこんなところに差し込んでみた

細部の作り方は、各自の家のどこに設置するかによって工夫してみてほしい。

なお、うすちゃはまだこれを爪とぎと認識していないようだが、何とか1回だけ爪とぎしているところの撮影に成功した。

一応、といでくれた一応、といでくれた
《中尾真二》

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