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ねこ棚をつくる!後編・組み立てと設置、問題は…【ねこDIY】

ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編
  • ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編
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  • ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編
  • ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編
  • 柱を取り付ける位置決め(仮止め)
  • 床側はエレクターの後ろ側になる
  • 柱の間隔をそろえるための治具:おもりはなんでもよいので、とりあえずそこにあったメジャーを使った
  • 最初に中央の柱の位置を決める

ねこDIY「ねこ棚をつくる」の2回目はいよいよ、全体の組み立て作業だ。部材が揃えばあまり難しい作業はないが、それでもいくつかポイントとなる点はあった。さらに最終的なもっとも大きな課題は…。

まず全体の完成写真を見てもらえばわかると思う。棚板の材料が揃っていれば、あとは壁の2×4の角材に寸法を測って棚を取り付けていけばよい。手順は、まず棚板の幅に合わせて、角材の位置を決める。その後、取り付け位置、高さを測って棚を取り付けていく。主だった工具は電動(インパクト)ドライバーがあればほぼ足りる。位置決めにはメジャーや指し金を使えばよいだろう。角材や棚板の垂直、水平を見るのに水準器もあったほうがいい。なければスマホのアプリで代用してもよい。

ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編

角材の柱の位置決めはひもとおもりを使う

2×4の角材の固定は、専用のアタッチメントを使うので長ささえ間違えていなければ簡単だ。説明書どおりに上の固定位置を決めたら、角材を上に持ち上げながら壁沿いに押し付けるようにしながらはめ込むイメージで固定する。

今回の作業で注意しなければならないのは、3本立てる柱の間隔が棚板の幅と一致させることだ。真ん中の柱を先に立てて、この位置を基準に左右の柱の位置を決める。この作業、理屈は簡単だが、実際には柱と壁の間に隙間があり、さらに柱の上下にはスプリングで固定するためのスリーブがはめ込まれている。棚板の幅と柱のツラを合わせるのは簡単ではない。

ここで利用したのはひもとおもりと押しピンだ。ひもは釣り糸でもタコ糸でもなんでもよい。おもりもなんでもいいが、手元にあったちょっと太めのひもとメジャーをおもり代わりにした。

柱の間隔をそろえるための治具:おもりはなんでもよいので、とりあえずそこにあったメジャーを使った柱の間隔をそろえるための治具:おもりはなんでもよいので、とりあえずそこにあったメジャーを使った

まず、センターの1本の位置を決める。その淵に押しピンを刺して、そこからもう1本の柱のツラまでの水平方向の位置を測る。今回の場合、大きい棚板は60センチ。2つの押しピンの間隔を60センチにする。基準とした押しピンにひもの片側を結びつけ、もうひとつの押しピンにひっかけ、おもりで垂らす。垂直に垂れたひもを目印に、もう1本の柱(2×4材)のツラを合わせる。このとき、実際の棚板をあてがいながら微調整を行う。微調整は、木槌かゴムハンマーがあるとよい。

同じ要領で40センチ幅の小さい棚板側の柱も立てる。

棚受け・棚板は下穴をあけてズレないように

柱の位置が決まったら、棚板の取り付け作業だ。棚板はキットになっているので、取り付け前に棚の形に組み立てる必要がある。壁側に固定するための部品と棚板を受けるための部品を付属のネジで固定する。この2つがまっすぐ固定されていないと、棚板と棚受けの間に隙間ができたりして安定しにくくなる。見栄えもよくない。

壁側の部品には下穴が開いているので、それをたよりに棚受けの木材に印をつけて、下穴を開けておくとよい。そのままインパクトドライバーで止めようとすると、板が振動でずれてしまう。

棚板を固定するための下穴を加工棚板を固定するための下穴を加工

棚受けができたら、棚板を乗せる前に2×4の柱に取り付ける。取り付けはもとからついているフックを利用するので、フックの位置に合わせて、柱に木ネジを打ち込んでおく。頭を3ミリほど浮かせた状態でフックに押し込むようにしてひっかける。ネジのでっぱりを調整して棚受けがぐらぐらしないようにする。

棚受けは2つ使うので、左右の高さ位置が同じになるようにしっかり寸法を測る必要がある。棚受けが2つ取りついたら、、棚板を乗せてみて隙間や傾き、ガタつきがないか、水平かどうかを確認する。

ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編ねこDIY:ねこ棚をつくる 後編

棚板の固定は、木工用ボンドで貼り付けてもいけそうだったが、やはりネジ止めすることにした。棚板には下穴が開いていないので、ネジ止めする位置は現物でしっかり測って決める。位置が決まったらドリルドライバーなどで棚板、棚受け両方に下穴を開けておくこと。

ねこカメラも取り付けた

当初は、大小の棚を2つずつ、合計4枚設置するつもりだったが、大1枚は、上のスペースが十分にとれそうになかったので、棚受けひとつで固定できる最小の棚板にした。

ついでに部屋に置いていたペットカメラも柱に取り付けるようにした。エレクターの上に置いていたのだが、せっかくなので天井近くから、ほぼ部屋全体を俯瞰できる位置に取り付けた。こういったことも、壁への穴あけを心配せずにできる。それというのも、後付けの柱をを利用するメリットでもある。

ペットカメラも取り付けてみた。カメラのケーブルはモールを使って柱の裏側に処理するペットカメラも取り付けてみた。カメラのケーブルはモールを使って柱の裏側に処理する

以上でねこ棚は完成だ。必要なら、2×4の柱を増やして、棚を横方向に増設していくことも可能だ。棚もネジで完全固定にせずフックで固定するようにしているため、棚位置の変更もそれほど難しくない。

最大の問題は完成後にある

ねこ棚設置はうまくいった感じだが、じつはこの段階で最大の問題がまだ残っている。

それは、当の猫、うすちゃがこれを気に入ってくれるかどうか、という問題だ。一般的に猫は、飼い主が手間と金をかけたものほど興味を示さないという特性がある。せっかく購入した高価なベッドやおもちゃに見向きもせず、ひたすらそれが入っていたアマゾンの段ボール箱で寝たり、遊んだり…。

今回のねこ棚は、材料をすべて新規購入しているため金額もそれなりにかかっている。使われない、気に入ってくれいないとなるとかなりショックがでかい。うすちゃは、若干ビビリなところがあり、慣れないものには警戒する。あらゆるフラグが立っている状態だ。

だが方法はある。まず焦らないことだ。興味がないところを無理やり押し付けても余計に嫌いになるだけで逆効果だ。様子を見るため、最初は抱き上げて棚に乗せてみた。ここは乗ってもよいということを教えるためだ。最初は匂いをかいだりしていたが、すぐに降りてしまった。

本当は毎日乗せて写真を撮りまくりたいが、じっとこらえて2、3日放置する。ねこ棚がなわばりの一部に溶け込むのを待つ。頃合いをみて、猫が興味をひきそうなものを置いて棚に誘導する。うすちゃはお気に入りのおもちゃがいくつかある。ペットボトルのふたや小さいねずみのぬいぐるみなどだ。これらを棚に置いてみる。すると、おもちゃを追って自分から棚に乗り始めた。

まだ、お気に入りの場所というほどではないが、気が付くと自分から乗っていたりする。ねこ棚づくり最大の難関はクリアできそうなのでよしとする。

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《中尾真二》

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