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「VR京急油壺マリンパーク」で思い出と歴史を残す…クラウドファンディング実施 10月7日~10月31日

「京急油壺マリンパーク3D化計画~みんなで残そう思い出と歴史~」クラウドファンディング実施
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京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)、路上博物館(東京都文京区)、京浜急行電鉄の3者は、クラウドファンディング「京急油壺マリンパーク3D化計画~みんなで残そう思い出と歴史~」を10月7日から10月31日までの期間で実施する。

同計画は、9月30日に53年間の営業を終了する、京急油壺マリンパークの建物の3Dデータや画像や動画、資料や人々の思い出を未来に残すことを目的に、最新技術を用いて記録・3D化し、バーチャル空間に再構築した「VR京急油壺マリンパーク」を制作するもの。

クラウドファンディングの目標金額は300万円で、目標金額を達成した場合は、写真測量(フォトグラメトリー)やレーザー測量などの最新技術を用いて京急油壺マリンパークの水族館「魚の国」の展示室を3Dで記録・再構築するという。

作成した3Dデータは2022年夏にXRプラットフォーム「STYLY」上での一般公開が予定されており、参加者には、ムカシオオホホジロザメの3Dプリントフィギュアなどの限定オリジナルグッズが返礼される。

また、「VR京急油壺マリンパーク」内に、これまで同館を訪れた人々の思い出や写真、同館の資料を展示する「想い出館」も公開するという。

同館は1968年に、当時「さかな博士」と多くの人々から慕われていた魚類学の権威である末廣恭雄氏(初代館長)の構想の下、東洋一の水族館として開館した。また、当時としては最先端の「魚類の持つ意外な能力や感覚に関する研究成果を展示する水族館」という教育普及をコンセプトに取り入れた新しい形の水族館の原点とも言える施設だ。

今回路上博物館では、こうした歴史的価値のある建造物を三次元計測して3Dモデルに再構築することでその価値を保存する取り組みをしたいと考え計画し、その考えに共感する京急油壺マリンパーク、京急電鉄との3者で同クラウドファンディングを実施することになったとのこと。

同クラウドファンディングでは特に、建物の3Dモデルを作るだけでなく、水族館を訪れた人々の思い出もあわせて記録することが、後世に残す資料としての価値を高めるのではないかと考えているという。そのため、多くの人々が参加する機会を作るため、クラウドファンディングを通じて資金の調達をすることにした。

日本の水族館を含む博物館業界は慢性的な予算不足に苦しんでいる。文化芸術フォーラムの調査によると、新型コロナウイルス感染症の影響で、博物館・美術館業界全体として入館料収入が54.1%減少している。同社らは、こうした状況下で、未来に対して少しでも歴史的な価値を残すための手段として、同クラウドファンディングのような形での取り組みの有効性を検証していきたいと考えているとしている。

■クラウドファンディング概要
・実施期間:10月7日9時~10月31日23時59分
・目標金額:300万円
・方式:All or Nothing(達成時のみ実施)
・リターン例:
VR京急油壺マリンパーク先行公開チケット
ムカシオオホホジロザメの3Dプリントフィギュア
限定オリジナルグッズ
「VR京急油壺マリンパーク」内「想い出館」への思い出メッセージ掲載権
・実施先:CAMPFIRE(10月7日9時公開)

《鈴木まゆこ》

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