コーチョーは富士山のふもとにあり、製紙関連事業から始まった会社だ。ペット向けにはおむつやトイレ製品等を扱っており、炭を使用した消臭効果のある犬用トイレシーツや、おからを使った猫用のトイレ砂を使っている飼い主もいるだろう。同社は、幕張メッセ(千葉県)で開催された「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2021」(DIYショー)に出展し新製品を発表した。
高性能な防臭袋
新製品の1つは、9月に販売が開始された「ネオパック」。使用後のペットシーツや猫砂を、ゴミ出しまで室内に置いておく際に使う防臭袋だ。ガスが透過しない高性能樹脂をポリエチレン樹脂でサンドイッチした3層構造とすることで、臭いが漏れるのを防いでいる。
一般のポリエチレン製ビニール袋の場合、密閉効果が高くないため時間の経過とともに内部のガスが外に漏れてしまう。この製品は高性能素材を使用することで、24時間まではアンモニアの漏出がないことが試験で確認されている。人間のおむつ用ごみ袋として市販されている物よりも防臭効果は高く、安心して使えそうだ。
「スーパーワイド」サイズの大きなペットシーツやスコップで猫砂を入れるのに適切な大きさとして、サイズはラージサイズ(30×40cm)のみでの商品展開となっている。同じ素材を使用して、犬のウンチ取り袋も検討しているという。愛犬家には毎日の散歩に重宝しそうだ。
環境に配慮したペットシーツ
もう1つの新製品は、環境に優しいペットシーツの「ネオシーツセレブ」。使用されている紙素材はFSC(森林管理協議会)のCoC(加工・流通過程)認証を取得しており、森林の持続可能性に配慮して作られているという。こうした取り組みは、国産のペットシーツではあまり例のないものだそうだ。また、外袋のポリエチレン素材の一部には、バイオマス*を使用する予定だ。
同製品では、ペットが触れる最上面に「エアスルー不織布」を使用することで、ふわふわで滑らかな肌触りを実現している。犬の快適性も考えられているのは、愛犬家には嬉しい配慮だ。この不織布にはそのほか、吸収したおしっこが目立ちにくいメリットもあるという。吸収力や消臭力、逆戻りの防止など基本的な性能はこれまでの製品そのままに、環境への優しさも考えられたペットシーツは来春の発売が予定されている。
* 再生可能な生物由来の有機性資源