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田んぼに現れる「生きた化石」たちの展示をスタート…アクア・トト ぎふ

カブトエビの仲間(体長約30mm)
  • カブトエビの仲間(体長約30mm)
  • ホウネンエビ(体長約15~20mm)
  • カイエビの仲間(殻長約8~10mm)

アクア・トト ぎふ(岐阜県各務原市)は、初夏の田んぼで活動を始める生き物たちを展示した。

今の時期、田んぼに水が張られると、多くの生き物が活動を開始する。 冬眠していたカエルはいっせいに鳴き出し、トンボの卵はふ化がスタート。水温が上昇してくるころにはカイエビの仲間やホウネンエビなども現れ、様々な生き物が豊富なえさを求めて田んぼに訪れるようになる。

この中に、秋から冬の間、土の中で卵のまま乾燥に耐え、初夏の頃に田んぼに水が張られることで、ふ化が始まる ミジンコに近い鰓脚(さいきゃく)類と呼ばれる生き物がいる。この仲間は原始的な特徴をもつことから、「生きた化石」と呼ばれているという。

展示では生きた化石と呼ばれるカイエビの仲間やホウネンエビ、カブトエビの仲間を中心に、この時期 に田んぼで見ることができる様々な生き物を紹介。同館は「初夏の田んぼの展示を通じて、このような生き物たちが身近な場所にもいることを知ってほしい」としている。

■展示概要
期間:2022年6月27日(月)~1か月程度を予定
料金:入館料のみ
場所:館内3階「水田や用水路の生き物水槽」前
※季節により一時的に現れる生き物のため、展示種や数は常に変動する

《REANIMAL編集部》

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