神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)は、9月23日に誕生したアメリカバクの赤ちゃん(メス1頭)を、10月23日より親子で公開すると発表した。
同園では2016年からアメリカバクを飼育しており、5年目にして初めての繁殖成功となった。生後約1ヶ月が経ち、体重も出生時に比べると約2倍になったことから一般公開することに決めた。
赤ちゃんは9月23日深夜2時前に誕生。アメリカバクの妊娠期間は約400日と長く、母親のメイが同園に搬入された時には既に妊娠していたそうだ。獣舎内に取り付けられたカメラは昼夜問わず母親の様子を観察できるようになっており、出産予定期間に入ってからは頻繁に確認するようにしていたという。
早朝出産を確認したスタッフは、横になったメイの後肢付近に顔を入れ乳首を吸う赤ちゃんの姿に安堵したという。生まれた当初は母親に押されないと動かなかった赤ちゃんも、今では母親の後を追うようについて歩き、野菜や枝葉なども自ら食べるようになった。
アメリカバクは、既存する有蹄目の中ではもっとも原始的で鼻と上唇を長くのばして食物を捕る。子どもには縞の模様があるが一年ほどでなくなるそうだ。 レッドリストで絶滅危惧II類に指定されている。
公開は10月23日13時より熱帯の森「アメリカバク展示場」にて行われる。同園は、「幼獣(赤ちゃん)ならではの白い縞模様姿や親子の仲睦まじい姿をご覧ください」としている。