フロントビジョンが手掛けるアウトドアブランドMAAGZ(マーグズ)は、10月15日、キリンの糞を使った着火剤「ANIMAL LIGHTER(アニマル・ライター)/うんちの着火剤 キリン」をリリースした。夏に発表されたウシにつづく、第2弾となる。
使っている糞は、長崎県にある動植物園「長崎バイオパーク」で暮らす動物たちのもの。干し草や野菜を主食とするかれらの糞は、肉食動物に比べ嫌な匂いがしないのが特徴で、動物ごとに匂いや色、質感に個性がある点もポイントだという。
また、火つきをよくするため、糞には粉砕した間伐材を配合。通常であれば廃棄されてしまう、細かな木屑が活用されている。専用の窯の中で加熱処理後、1つずつ手作りで仕上げ。プレス機で高圧縮をかけペレット状に成形しているため、サラッとしていてべとつかず、一般的な固形着火剤と同じように使うことができる。
普段、自然の中に身を置きキャンプを楽しんでいる中、「何か恩返しできるものを」という思いから作られたという。「自然との循環」がメインコンセプトになっており、昨今注目されているSDGsの考え方にも通じる取り組みとなっている。この着火剤の売り上げの一部は、野生動物の保護活動に役立てられるとのこと。価格はSサイズ(燃焼時間約6分、7個入り)が900円、Mサイズ(燃焼時間約10分、10個入り)が1210円(全て税込)。
同シリーズは今後、ラマ、バク、レッサーパンダといった動物たちのバージョンも製作予定だという。