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日本介助犬協会、介助犬総合訓練施設の来場型見学会を1年ぶりに開催

日本介助犬協会、日本で唯一の介助犬総合訓練施設の来場型見学会を1年ぶりに開催
  • 日本介助犬協会、日本で唯一の介助犬総合訓練施設の来場型見学会を1年ぶりに開催
  • 介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~
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  • 介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~
  • 介助犬

日本介助犬協会は、全国唯一の介助犬専門訓練施設「介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~」の来場型見学会を、コロナ対策を講じて、11月13日に1年ぶりに開催した。

手や足に障害のある人の日常生活をサポートする介助犬。盲導犬・聴導犬とあわせて「身体障害者補助犬」として身体障害者補助犬法の元、病院や店舗などの公共施設への同伴が認められている。しかし、まだまだ認知度が低く、入店を断られるケースが後を絶たない。

今回1年ぶりに来場型見学会が開催された「介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~」は、この介助犬を育成する全国初の宿泊施設を兼ね備えた専門訓練施設である。

補助犬法制定のきっかけとなった介助犬の名前「シンシア」から名前をとり、「シンシアの丘」の愛称で親しまれている同訓練センターは、2009年の開所より12年目を迎えた。開所以来、34ペアの介助犬を輩出し、全国から介助犬希望者・使用者が集う場として機能してきた。介助犬認定を目指す肢体不自由者が泊まり込みの合同訓練を行うことができるバリアフリーの宿泊部屋が5部屋ある。

同協会は、開所以降、ほぼ毎月1回見学会を開催していたが、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、2020年11月の実施を最後に来場型の見学会は中止されていた。それ以降、新型コロナウィルスの感染拡大状況に関わらず実施ができるオンライン型の見学会を続けてきた。

しかし、来場型の見学会と比べると参加者は半減、来場時に募っていた寄付やチャリティーグッズの販売が難しくなり、収入面でも課題が残っていた。見学会のみならず、外部でのイベント・講演・街頭募金活動など、協会運営の9割以上の収入源である寄付・募金を得る術は全て軒並み中止・延期に追い込まれ、運営は厳しい状況が続いている。

1年ぶりに開催された来場型見学会の参加者からは、「介助犬のことは良く理解でき勉強になりました!」「実際に見学できて嬉しかった」「とっても素敵な場所にいられたことに感謝します」といった感想が寄せられたという。

実施内容は、介助犬概要説明やPR犬によるデモンストレーション、実際に介助犬と生活している使用者の話(オンライン)、施設案内などがある。12月12日には、初となる来場とオンライン(Zoom)から参加方法が選べるハイブリット式での開催が予定されている。

■開催概要
・開催日時:12月12日 14時~15時半
・開催場所:介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~(愛知県長久手市)
      またはオンライン(Zoom)

《鈴木まゆこ》

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