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絶滅の理由や危機にある動物などを紹介、『ゆるゆる絶滅生物図鑑』学研プラスより刊行

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『ゆるゆる絶滅生物図鑑』
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学研プラスは、11月18日に『ゆるゆる絶滅生物図鑑』を刊行した。

小天体の衝突や火山の噴火による環境の変化、天敵の出現や人間による乱獲など、生き物が絶滅するのには色々な原因がある。同書では、今では姿を見ることのできない生物たちの不思議な生態と絶滅してしまった理由を解説している。

1、2章で登場するのは、すでに絶滅してしまった大昔の生き物たち。ティラノサウルスなどの恐竜やマンモス、スミロドン(サーベルタイガー)のような陸上を闊歩していた古代生物から、太古の海の支配者だったアノマロカリス、巨大ザメのメガロドンなどの水中の古生物も紹介。現代の生き物と比べると信じられないような姿や生態をもつものがどんどん登場する。

3章には、ドードー、ニホンオオカミ、ポリネシアマイマイなど、近代になって絶滅してしまった生き物たちが登場。近代の生き物の絶滅には人間の活動が関わっていることが多く、食料や毛皮目的の乱獲や外来種による影響、開発による環境変化など、人間の活動と生物の共存の難しさがうかがえる。

4章では絶滅危惧種を紹介。現在、世界中に絶滅危惧種とよばれる絶滅の危機に瀕している生き物がたくさん存在する。その数は、全生物種の3割にのぼるとも言われている。例えば、身近な魚といわれていたメダカも今では絶滅の危機に瀕している。水質汚染などにより生息地が減少したうえ、ペットとして飼われていた改良品種のメダカが放流されたため、純粋な野生メダカは少なくなってしまったのだ。

コラムページでは、漫画とイラストで絶滅生物に関する情報を紹介。化石のでき方や地質時代、生物の保護作戦など、充実した情報が詰まっている。

なお同書は、学研の図鑑LIVE動物やなける生き物図鑑などを監修した今泉忠明氏が監修。イラストや漫画でゆるゆるとした図鑑だが、今泉氏の確かな知識と豊富な経験でしっかりと解説された1冊となっているという。

《鈴木まゆこ》

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