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犬・猫ともミックスが連覇、アイペット「人気飼育犬種・猫種ランキング2021」…小動物の結果も発表

「人気飼育犬種・猫種ランキング2021」発表、犬・猫ともミックスが連覇
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アイペット損害保険は毎年、前年1年間に同社のペット保険に加入し保険契約が開始された犬・猫を対象に、「人気飼育犬種・猫種ランキング」の調査を行っており、今年もランキングを発表した。また、昨年に続き小動物「うさぎ」「鳥」「ネズミ」の調査結果も公開した。

飼育犬種ランキングでは、「ミックス」が昨年に続きトップとなった。また、5位の「ポメラニアン」が順位を1つ上げ、6位の「ミニチュア・ダックスフンド」との順位の入れ替わりがあったが、そのほかは、昨年と同じ顔ぶれが並び、引き続き小型犬が上位の多くを占めている。

飼育猫種ランキングでは、5年連続で「ミックス」が第1位となったが、昨年と比べ、下位が大きく変動した。6位に浮上した、SNSなどで話題の「サイベリアン」は、調査を開始した2017年の28位から昨年までに19ランク順位を上げてきたが、今回さらに3つ順位を上げている。また、長毛で愛くるしい「ラガマフィン」(10位)が初のトップ10入りを果たすなど、ふわっとした長めの毛をもつ猫種が躍進した。

猫はペットショップで純血の猫種を迎え入れるよりも「拾った、迷い込んできた」という入手経路が最も多く(参考:ペットフード協会調べ)、コロナ禍においてはSNSや動画配信などで「オンライン譲渡会」を開催する取り組みも増えている。こうした経路も、5年連続で猫種1位が「ミックス」であることに影響を与えている可能性も考えられる。

飼育犬種ランキングの11位から30位は、昨年同様、小型犬種が多数ランクインしている。そのほか、「ゴールデン・レトリーバー」(19位から15位)や、昨年初のランクインを果たした「ダックスフンド」(30位から26位)がさらにランクアップしたほか、「ボーダー・コリー」「アメリカン・コッカー・スパニエル」(27位から26位)などの中型犬も着実に順位を上げている。

コロナ禍で在宅勤務やオンライン上でのやり取りが増えたため、環境のよい郊外への引っ越しを選択し、広い庭がある郊外で、体が大きく運動量が必要な「ゴールデン・レトリーバー」「ボーダー・コリー」などの中・大型犬を迎え入れるという新たな選択肢も増えているのかもしれないとしている。

飼育猫種ランキングの11位から30位は、昨年に引き続き、大型種や長毛種も多くランクインしている。美しい毛が特徴の「シャルトリュー」「チンチラ」(22位から18位)がそれぞれ順位を上げたほか、27位には、セミロングの絹のようなコートをもつ「マンチカン・ロングヘア」が初ランクインを果たした。

また、昨年に引き続き、「スコティッシュ・ストレート」「スコティッシュ・フォールド・ロングヘア」(18位)は、2位の「スコティッシュ・フォールド」と同じく、安定した順位を保っている。なお、折れ耳の「スコティッシュ・フォールド」は、骨軟骨異形成症等の遺伝性疾患のリスクなども示唆されており、猫種によって疾患リスクは様々なので、それらをしっかりと理解したうえで終生飼養する必要がある。

小動物部門の「うさぎ」のランキングでは、絵本などで人気のキャラクターがモチーフとなった「ネザーランドドワーフ」が3年連続で第1位となった。また、昨年3位だった小柄な品種のミックスで、独自の特徴を持つ「ミニうさぎ」が2位へ上がり、小柄でタレ耳が特徴的な「ホーランドロップ」が3位となった。

「鳥」のランキングでは、情熱的で愛情深い性格といわれる「コザクラインコ」が、昨年のランク外落ちの雪辱を果たし、第3位に返り咲く結果に。「ネズミ」のランキングでは、第1位の「チンチラ」から第3位の「ラット」まで3年連続で同順位となり、引き続き人気の高い3種となっている。

なお、うさぎ・鳥・ネズミ全体の保険加入数は、引き続き増加傾向にあるという。コロナ禍における生活様式の変化を受け、居住環境や生活スタイルに比較的制限のない小動物への需要もさらに高まっていくことが予想される。

前年に引き続きコロナ禍であった2021年は、ペットを家族として新たに迎え入れた人が、引き続き増加したといわれている。犬や猫の平均寿命が延び、ペットの高齢化が進む中、生涯にわたり飼養するためには、計画的な支出設計や、時間的な余裕も必要となる。ペットを家族として迎えるためには、こういったことを十分考慮した上で、検討することが大切である。

また、新たにペットを迎え入れる際には、ペットの健康を守る上で大切な、「ワクチンの接種、フィラリアやノミダニの予防、避妊去勢手術」や、これから義務化となる「マイクロチップの装着」などへの対応についても、しっかりと知識を身に付けておくことが重要だ。

一方で、コロナ禍における経済的な事情によりペットを手放すケースや、安易に飼い始めたことから飼育が困難となり、飼育を放棄するケースなどが増えていることもニュースなどで伝えられている。同社は、飼養する動物がその命を終えるまで、責任と愛情を持って飼養することが飼い主の責務であることを念頭に置いた上で、それぞれの品種の特徴等を考慮し、家庭や生活スタイルにあったペットを迎え入れることをおすすめするとしている。

■調査方法
2021年1月1日~2021年12月31日にアイペットの保険に加入し、保険契約が開始された犬・猫・うさぎ・鳥・ネズミの品種を集計
(昨年の「2020年人気飼育犬種・猫種ランキング」の調査より、「日本猫」は「ミックス」として集計)

《鈴木まゆこ》

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