幕張メッセ(千葉県)で2月10日から13日まで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2022」では、アウトドアを楽しむための様々なクルマを見ることができた。その中で、アメリカの「Jeep(ジープ)」やイタリアの「フィアット」を扱うFCAジャパンは個性的な2台を展示した。
オフロードの代名詞「ジープ」
オフロード車の代名詞ともいえるジープブランドは、この春に日本での発売が予定されている『グラディエーター』を展示した。SUVの『ラングラー・アンリミテッド』をベースに開発されたいわゆる「ピックアップトラック」で、後ろに荷台が付いている。とはいえ、レザーシートやナビゲーション、プレミアムスピーカーなどを搭載した車内には5人が乗車でき、普段使いにも不足はない。
赤いアクセントがおしゃれな色使いや、メッキパーツを使ったインテリアには高級感もある。オフロード用のトラックというよりも、アウトドアレジャー用の多目的高級車といった雰囲気だ。
リアドアや屋根などは取り外せるようになっており、開放感のある走りが楽しめそうだ。ボディの色は9色、内装も2色から好みに応じて選べる楽しさがある。同社によると、昨年の11月に受注を開始してから、すでに200台以上のオーダーを抱えているそうだ。
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身体能力の高い犬種の飼い主におすすめ
テントやBBQグリルなどのキャンプ用品と共に展示されており、ジープが提案するアウトドアの楽しみ方を感じることができた。ジープブランドの最新モデルということで、悪路の走破性は折り紙付き。林道や河原などのドライブにはもってこいのクルマだろう。ボーダーコリーやラブラドールレトリーバーなど、身体能力の高い犬と一緒に出掛けて広い自然の中でフリスビーや川遊びなどを楽しむのにはぴったりのクルマかもしれない。
幅は約1.9mとそれほど大きくはないが、全長が5.6mと長い。その強い個性とも相まって、乗り手を選ぶクルマではあるだろう。誰にもおすすめというわけにはいかないが、日本車からは得られないグラディエーターの「遊び心」に共感できる愛犬家にはぴったりの1台だろう。
大きなキャンピングカー用のバン
もう一台の『デュカト』は、イタリアの自動車メーカーであるフィアットが生産している商用車。ヨーロッパでは、輸送用途だけでなくキャンピングカーのベースモデルとしても人気が高いという。
大きさの異なる3タイプがあるが、展示されていた最も小型のモデルでも全長は5m40cmを超える。荷室も床から天井までの高さがおよそ2mあり、キャンピングカーに仕立てたとしてもスペースは充分だろう。デュカトのローンチマネージャー生野逸臣氏によれば、「より大きな室内を求めるお客様のご要望に応えるため、キャンピングカーのベース車両として日本への導入を決めた」そうだ。
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日本では、トヨタの『ハイエース』をベースにしたキャンピングカーが人気だが、それ以上の大きさを求めるユーザーの選択肢が現状では限られる。そこでFCAジャパンは、「フィアットプロフェッショナル」という商用車ブランドを新しく日本に導入した。キャンピングカービルダーなどと提携しながら、販売や整備、部品供給などに関するネットワークを構築していく計画だそうだ。
使い方に応じた選択肢を用意
この大きさであれば、シンク(流し)やトイレなどを装備することも可能だろう。エアコンや電子レンジ、冷蔵庫などが使える容量の大きいバッテリーを積むこともできる。移動可能な「家」として、ペットとの快適な旅行を楽しめるのではないだろうか。
アウトドア用のジープ、広々快適なキャンピングカーのベースとなるデュカト。FCAジャパンのブースは、2つの異なった提案が見られる個性的な展示だった。