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ペットに優しいクルマづくりを目指すトイファクトリー【ジャパンキャンピングカーショー2022】

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2022)
  • トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2022)
  • 参考出品として装着されたリードフック
  • トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2022)
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キャンピングカーの需要は高まっており、2020年の国内総保有台数は12万7000台をこえたという(「キャンピングカー白書2021」より)。千葉県の幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2022」には、軽自動車をベースにした200万円台のモデルから1000万円を超えるものまで、大小さまざまなキャンピングカーが集結した。その中で愛犬家が注目したいのは、新たな取り組みをスタートした「トイファクトリー」だ。

「with DOG MOBILITY事業部」の新設

岐阜県に本社があるトイファクトリーは、大手キャンピングカービルダーの1社である。現在は、新型コロナウイルス感染症に対応した遠隔医療車両や海外向けのドクターカーを手掛けたり、オーナー向けのキャンプ場の運営を行ったりするなど幅広い活動を行っている。また、トヨタ系販売会社や家具メーカーとも積極的に提携し、新しいキャンピングカーの提案を行っている。

同社は、2月10日に「with DOG MOBILITY事業部」を新設したことを発表した。ペットの立場で考えたクルマづくりを通し、家族の一員である愛犬と一緒にキャンピングカーを使う楽しみ方を提案していくのが狙いだという。広報企画部の和田長(たける)氏によれば、現在の顧客にもペット愛好家が多く、犬に優しいクルマに対する要望は高いそうだ。

「オーナー様向けの“トイフェス”というイベントをコロナ前は毎年開催していました。ペット連れのお客様が非常に多く、ニーズが高いことは間違いありません」と事業部立ち上げの背景を説明する。

トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2022)トイファクトリーブース(ジャパンキャンピングカーショー2022)

犬に優しいキャンピングカー

和田氏は、同社の一番の特長は断熱性能の高さだと言う。クルマのボディが作られている鉄板には、裏側(車内側)に改めてセラミック塗装を施すそうだ。さらに、住宅の壁などに使われるようなウールや発泡材などの断熱材を入れてから、内張が施されている。

したがって、冬に温かく夏は涼しく過ごせるだけでなく、条件によっては短時間ならばペットを車内に残しておくことができる場合もあるそうだ。ペット連れでも移動中に周囲を気遣ったり、宿泊場所に悩んだりする必要もない。今までキャンピングカーに興味がなかった愛犬家からも注目されているそうで、トイファクトリーではペットに優しいモデルの需要増を見込んでいる。

今後のwith DOG仕様

今のところ、「with DOG」仕様はシート表皮の生地に限られる。防水性があり、ひっかき傷などにも強い耐久性のあるスウェード調の生地が4色選べるようになっている。また、床にも汚れや傷に強いクッション性のある素材を使用しているという。展示車の一部には、リードフックなども参考出品として装着されていた。今後は、犬用のドライブグッズやペット用品メーカーとコラボした商品の開発も行っていく計画だそうだ。

参考出品として装着されたリードフック参考出品として装着されたリードフック

キャンピングカーの魅力は、「目的地を決めず、思い立ったらすぐに旅に出かけられる」ことにあると和田氏は言う。寝たい時に寝て、疲れたら休んで、時間を好きなように使いながら愛犬と一緒に旅行できるのはキャンピングカーならではのメリットだろう。同社のクルマは1000万円を超えるモデルもあり、簡単には手が出ない物も少なくない。しかし、それだけに快適性の高さは充分だろう。

岐阜県可児市の本社のほかに、神奈川県藤沢市と宮城県大崎市、東京都町田市に店舗がある。お店はすべて愛犬同伴OKとのことなので、覗いてみるだけでも楽しいかもしれない。コンパクトカーをベースにした車中泊やピクニック用などのお手頃なモデルなどもあるようだ。

《石川徹》

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