沖縄県・読谷村の滞在型リゾート「星のや沖縄」は、やんばるの森の魅力に迫る1日1組限定のプライベートプログラム「世界自然遺産やんばるエコツアー」の提供を開始した。
2021年7月26日、沖縄本島北部にある国立公園の一部が、世界自然遺産として登録された。沖縄本島北部は、「山々が連なり、森が広がる地域」を意味する言葉で「やんばる（山原）」と呼ばれている。やんばるの森は、希少種であるヤンバルクイナをはじめ、多種多様な固有動植物が生息する、世界でも有数の貴重な森だ。
同ツアーは、ネイチャーガイド中根忍氏の案内のもと、世界自然遺産を象徴するヤンバルクイナが生息する森を、豊かな生態系に触れながら散策する。人のほとんどいない早朝、常緑広葉樹林の森をヤンバルクイナの鳴き声や、キツツキの仲間ノグチゲラのドラミングの音などを聞けるネイチャーウォークとなっている。
国指定天然記念物のヤンバルクイナや、国指定特別天然記念物のノグチゲラは、世界でも沖縄本島北部のやんばるの森だけに生息する貴重な生物だ。やんばるの森ではほかにも、この地のみに生息する絶滅危惧種や、湿潤温暖な亜熱帯海洋性気候による独特の植物相を観察できる。ネイチャーウォーク終了後は「ヤンバルクイナ生態展示施設」を訪れ、保護されたヤンバルクイナを間近で観察できるほか、骨格標本や生態解説などの資料に触れて知識を深められる。
エコツアーの後に、やんばるの森に囲まれたバンガローでアウトドアランチを楽しめるオプションも用意されている。やんばるの海と森を眺められるテラス席でゆっくり食事を楽しみ、食後はコーヒーを飲みながらひとときを過ごすことができる。バンガローにはシャワーがあるため、食事の前に汗を流すことも可能。
星のや沖縄は、環境への負荷を最低限に押さえながら、希少な自然生態系が残されたエリアの魅力を伝えたいと考え、同プログラムを開発。1日1組の限られた参加者に対して、現地のベテランガイドによる高品質のネイチャーツアーを提供し続けることで、持続的なエコツーリズムへの貢献を目指すとしている。
■ツアー概要
期間：通年
時間：5時～12時半（アウトドアランチ利用の場合、5時～15時半）
料金：1組2名 4万円（税・サービス料10%込、宿泊料別）
定員：1日1組（2～4人）
予約：星のや沖縄公式サイトにて2週間前まで受付
対象：10歳以上の星のや沖縄宿泊者
備考：天候により実施内容が変更になる場合あり。施設からの移動手段は、自身で手配したレンタカーやマイカー
