アニメ映画『とんがり頭のごん太 ―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―』が、6月3日よりヒューマントラストシネマ渋谷(東京)とフォーラム福島(福島)にて公開される。
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災。直後に起こった原発事故で緊迫した状況の中避難指示が出され、人間がいなくなった街に、たくさんの動物たちが取り残された。福島の浪江町で生まれ育った、ちょっと頭の先がとがった、犬の「ごん太」も飼い主家族と離れ離れになってしまう。懸命に生き抜くごん太と置いていかざるを得なかった飼い主家族、そしてペットを救済するボランティアたちを中心に物語は展開する。
主演は、『進撃の巨人』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『アイカツ!』シリーズで活躍している声優・石川由依。メインキャストには斉藤暁や神尾佑、置鮎龍太郎など福島県出身の俳優・声優が多数出演し、リアルな緊迫感を描き出していく。
監督・脚本は、西澤昭男が手掛ける。これまで『NITABOH 仁太坊―津軽三味線始祖外聞』(2003)や『ふるさと―JAPAN』(2006)、『8月のシンフォニー ―渋谷2002~2003』(2009)などの長編アニメ映画を製作。大きな時代変化の中で、前を向いて生きている人々。その人々の中で、時に協力し、時に支援を受けながら成長していく主人公の若者を描き続けてきた。「被災された多くの人々、生き物たち、そして支援した人たちにこの映画を捧げたい」とコメントしている。