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パルマワラビーの赤ちゃん、名前は「ウルル」に決定…アトア

パルマワラビーの赤ちゃん「ウルル」(アトア)
  • パルマワラビーの赤ちゃん「ウルル」(アトア)
  • 愛称候補は「ウルル」と「ホタル」
  • 多数決によって愛称を決める様子

átoa(アトア、兵庫県神戸市)は、今年2月に生まれたパルマワラビーの赤ちゃんの名前が「ウルル」に決定したと発表した。

ウルルは2月13日に、アトアで初めて誕生したパルマワラビーの赤ちゃん。有袋類であるワラビーは、生まれてからしばらく母親の育児嚢(いくじのう、雌にある未熟な乳仔を育てる袋)の中だけで育つため、正確な誕生日の特定が難しく、アトアでは袋から顔を出した日を誕生日としている。今年に入った頃から、母親の育児嚢の中で活発に動いている様子が袋の外から観察できていたため、スタッフ一同、顔を出してくれる日を心待ちにしていたという。

無事に顔を見せてくれた日から約2か月半が経ち、最初は育児嚢から顔だけ出していた赤ちゃんは、次第に外にも出るようになり、大人に混じって餌を食べるなどすくすく成長している。

今回、赤ちゃんの名前を決めるにあたり、来場者にも「赤ちゃんの健やかな成長を見守ってもらいたい」との思いから、命名に参加してもらうことにしたという。事前に飼育員が選んだ候補名は「ウルル」と「ホタル」の2つ。参加者は、クイズや担当飼育員からのレクチャーでワラビーについて知識を深めた後、今回の赤ちゃんにふさわしいと思う名前を選択。より多くの支持を得たウルルに決定した。

ウルルはオーストラリアのアボリジニ族の言葉で「神聖な場所」という意味を持ち、エアーズロックの別名でもある。アトアで初めて産まれた子が、エアーズロックのように愛され大切にされる、大きな存在になってほしいと願いが込められているという。

担当飼育員は「物怖じしない性格のようで、お母さん以外の大人ワラビーたちの横でリラックスした様子も見られます。大人の動きを真似したり、後を追ったり、展示室を元気に飛びまわったりと、まだまだ赤ちゃんらしい様子も観察できますが、最近は母乳とは別に、大人と同じエサも食べ始めました。身体もどんどん大きくなり、あっという間に大人と見分けがつかなくなってしまいそうです。赤ちゃんらしい姿をご覧にぜひお早めにお越しください」とコメントしている。

《REANIMAL編集部》

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