伊豆シャボテン動物公園(静岡県伊東市)で6月2日、フタユビナマケモノの父親「カイ」と母親「メイ」の間に1頭の赤ちゃんが誕生した。
フタユビナマケモノは動きが遅いことで有名だが、泳ぐときは意外と機敏。食事や睡眠、交尾、出産も木にぶら下がって行い、週に一度ほど木から降りて地上で排泄をする。食性は雑食性だが1日分の食事量は約8gで足りるとも言われ、哺乳類としては珍しい変温動物だ。妊娠期間は半年から1年ほど、通常は一産一子で、子は母親の腹にしがみついて育てられる。
現在、フタユビナマケモノのファミリーは温室内の「ナマケモノ展示場」にて3頭仲良く暮らし、飼育員が母親の体調と赤ちゃんの成長を慎重に見守りながら、授乳をサポートする「介添え哺育」を行っている。
性別はまだ不明で、 体長は約25cm、体重834g(誕生時)。
赤ちゃんは、1日10数時間も眠る母親のおなかにしがみついて暮らしているため、その姿が見えにくいことも多々あるが、夕方15時頃の給餌の時間には母子の微笑ましい様子を見るチャンスが増えそうだという。